「コングが主役でした」ゴジラvsコング akitinnさんの映画レビュー(感想・評価)
コングが主役でした
前作のKOMを10点として何点?と一緒に見た中学生の息子に聞くと「8点」
対して母の私は「6.5点」なんでそんな低いの?と聞かれたので以下の話しをしてあげました。
タイトルがゴジラVSコングだけど、ゴジラは噛ませ犬。もちろん出番も多いしそれなりに大迫力で暴れて存在感もあるけど、前作で王者認定された故に【活躍】という側面はない。すでに固定化された主役、安定した破壊王。ゴジラが来た、というアクシデントのキーアイテム程度の扱い。良い所は背びれが青く光る時の効果音と、最期にコングと目を合わせた時の
コング「まだやるか?」
ゴジラ「フッ、やんねーよ」
みたいな雰囲気。格闘後に共闘し、互いの強さも解った上での「じゃあな」的な別れ方はかっこよかった。ベタだけど。
良い所もあった。でも正直、日本のゴジラファンとしては物足りない。更に言うと今回は伊福部音楽もなく、どこまでも【コングの映画】。
コングの映画として観れば、悪くはない。ハリウッドらしくきれいに纏まってるストーリー。手話で会話する少女もかわいいし、そこは目の保養。小栗旬が白目剥いてるのを見た時はファンの人は絶句するんじゃないかな?と少々気の毒な気もしたが。
彼の扱いはもうちょっとどうにかならなかったのか。不自然なまでに喋らせないわ、喋っても一言だわ、挙げ句に白目3回で最期は感電死。ハリウッドに嫌われたのかとファンでもないのに気になります。そのくらいの雑な扱い。だからこそ芹沢の名を使ってほしくなかった。あの芹沢博士だよ?その息子がそっち側?は?説明してと上映中に割と本気でツッコミ入れたくなるくらい興醒めでした。
小栗旬、芹沢の息子という設定、どちらも不要だったのでは?
あと、共闘相手の敵さん。エヴァ初号機が暴走した姿に似てる。そんな事を考えてしまえるくらい、集中してなかった私。そんな映画久し振りだわ。