「濃い構成で魅力を凝縮」ゴジラvsコング 室木雄太さんの映画レビュー(感想・評価)
濃い構成で魅力を凝縮
東西横綱対決待ったなし。
さながら映画同様な世界の混乱により、大作の順延は続き本作も影響を受けてしまった訳だが、仕切り直しで拝めた大バトルは、第3ラウンドにまで及ぶ120%の力がぶつかる肉弾戦で、満足を叩き込んでくれたのだ。大作の質に作用する点として、違和感の解消は絶対だ。オリジナルへの敬意や探求、過去作との時系列や数珠繋ぎを納得させる編集と創造、技術力を昇華し現実に酷似した迫力ある凄味…等のツボはしっかりと押さえつつ、シリーズの世界的人気作にして、この尺に濃く収め、鍵となる“故郷である裏の世界”と“人工最強の敵”との対決まで結んだ訳であるから見事である。
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