「傑作だが」ゴジラvsコング おさけさんの映画レビュー(感想・評価)
傑作だが
この映画は、2021年下半期の映画初めを始めるのに打って付けの作品かと思います。ゴジラシリーズを、奇をてらわずに純粋に良いところを伸ばしていった作品です!
大画面で見るべき大迫力の戦闘シーン、そしてそれに合わせて奏でられるBGMはどれをとっても映画館で見るべき映画だと、断言してもいい作品です。ストーリーも無理はなく、テンポよく進んでいきます。
ですがあえて、ケチを付けるなら小栗旬の役に、芹沢の名前をつける必要があったのかという事です。
もし次回以降の作品が作られ、それに出演するのなら百歩譲って分かりますが、今作だけを見るとなんとなく入れて扱いに困ったなぁみたいな感じの役どころに思えました。
これは、前作の芹沢博士という役の印象が強すぎるからかも知れませんが…。映画全体の作り込みを見ると、役の設定があそこだけ雑だと思います。他が作り込まれてるだけに、何だか浮いてるように見えました。ある意味、ベースとなっている「ゴジラvs(劇場でみてね)」を考えるとまあ、いいかと思えるのですが…。小栗旬の演技が悪いのではなく、なぜ芹沢の関係者という、無駄に重要そうなポジションにしたのかがほんとうに謎です。
最後に、前作のキングオズモンスターズや、キングコング、ゴジラを見ているとより楽しめるかと思います。
他が作り込まれているのに、浮いてみえる。
ご慧眼だと思いますー。
本当は「芹沢の息子である事」「何故、父と違う理念に立っているのか」についてしっかり描き込まれた脚本だったようですが、
小栗旬の英語力が、猛特訓の甲斐なく「ネイティブには聞き取れない」レベルの発音で、仕方なく脚本改変、出演部分も大幅削除にするしかなかったみたいです。
監督や脚本のせいではなかったのですね。本来の脚本、観てみたかったです。