「大怪獣映画!」ゴジラvsコング てんはたさんの映画レビュー(感想・評価)
大怪獣映画!
怪獣パートは文句なしで100点満点です。ハリウッドの最新技術で描かれる怪獣達は観ているだけで興奮させられます。勝敗が決するまで走って、飛んで、殴り合う肉弾戦はこれまでの怪獣映画で観たかったものをこれでもかというほどに見せつけてくれました。圧倒的な破壊の象徴として描かれるゴジラには恐怖すら感じました。一方でコングは人間味溢れており、鑑賞前はゴジラ派でしたが最後にはコング派に鞍替えさせられてしまいました。巨大でスピーディな怪獣描写は絶対に劇場で観るべきです!
欠点を挙げるとすれば人間パートが退屈なところです。2時間の尺に収めるために削られた結果なのかキャラクターの背景が曖昧でそれぞれの持つ役割しか見えてきません。前作から続投のミリー・ボビー・ブラウン演じるマディソンくらいしか動向が気になるキャラクターがいないので人間パートメインの前半は2回目以降の鑑賞の際には鬼門になりそう。特に親とは違う方向に進んだ芹沢博士の息子の動機くらいは知りたかった…
ストーリーなんか知るか!怪獣を観ろ!といった作品ですが怪獣映画が好きな人なら絶対に満足できるはずです。
ちなみに吹き替え版は相変わらず過ぎて星を減らしたくなります。
コメントする