ANON アノンのレビュー・感想・評価
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デジタル化は怖いねぇ
どういう仕組みなんやと考えたらあかんやつや。
話も何のこっちゃで、もひとつ。
でも、アマンダは好きや。
視覚が乗っ取られるってのはなくても、何でも記録ストレージにぶち込んでおけば便利だと思ってると痛い目にあうな。
Googleフォトが無くなれば、家族の記録の多くが飛んでしまう。別サービスへのバックアップとか、アナログ出力とか要るで。
素晴らしい映画
昔風の孤独な刑事ものの雰囲気を出しつつ、高度にARが進んだ世界の常識が描かれており、観ていてずっと知的刺激を受けている気分だった。
この世界では、人は視神経と聴覚神経の情報は全てデジタル化されてクラウドに保存されるようです。またUIなどは視神経をシステムが直接刺激することでディスプレイなしで見ることができるようですし、思考することでUIを操作できるようでした。一方、脳の記憶と、視神経や聴覚神経のクラウド記録は独立しているようで、脳で忘れてしまった記憶はクラウドに残っている記録に自分でアクセスしてリプレイを見ることができるようでした。理路整然とした設定で見ていて何の違和感も感じず楽しめました。
ストーリー展開も、主人公以外の刑事に話しても無理解だからひとりで核心に近づくという流れではなく、同僚や上司とも知的な推理会話が繰り広げられるのは好印象でした。
いずれこのような世界が来るのかなと思いつつ楽しく観れました。最後のANON(匿名さん)が匿名さんになろうと思った哲学も共感できる部分があり、全体を通して大変面白かったです。
監督の色ですから…
僕は好きですね。
SFを観るのに、いちいち科学考証的な事を言ってはいけない。「フラッシュ・ゴードン」をそんな目で観ます?
映像全体のトーン、建物、車、服装がカッコいい。
ちょいちょい出てくる裸は箸休め的な^ ^
ちょっとショック
設定に凝りすぎて、いかに世界観を伝えるかの指針もないまま難解な演出で然もハイセンスに見せる映画。
先入観なしで映画は観るので、あとで知って愕然としたが、これガタカの監督なんですね。あれ、本気で名作だと思ってるのでちょっとショック。ただ、完全なクリエイターなんていないし、これはやっぱり駄作と言い切りたい。個人的に大好きなシティオブゴッドの監督でもガクッときたのあったし、リュックベッソンなんてほんと最近ダメだもの。そういうこともある。
ストイックになりすぎているのか理解を端から求めていないような作り。そして、高度な社会設定のわりに記憶の改ざんやハッキングが素人仕事のように描かれる。いや、まあそんなのはどうでもいい。。
デバイス化する人間
アンドリュー・ニコル監督の凄いところは、もし世界がこうだったら、というアイデアを掘り下げまくって視覚化してしまうところですね。
普通なら3日で忘れてしまう様な、つたない妄想を芸術の領域まで緻密に、見える化してしまうところです。この才能は随一ですよ。
駄目なところは、これは長所でもありますが哲学的なのでドライというか俯瞰しすぎるところがあるのでしょうか、役者が淡々としてるんですよね。
感情に揺さぶりをかけないから、スタイリッシュなまま終わってしまう。
もっと人間は生々しくていいんですよ。
目的は、アマンダちゃんやね!
アマンダちゃんセクシーシーンが
嬉しい!
胸も観れたし
なんで濡れ場は、ブラジャーしてんねやろ
黒やかやよろしいか
クライブオーウェンも役得やね。
Timeの監督さんやから
期待したんやけどなあ
未来はすべての記憶を管理されるのか
未来の社会では、すべての人の記憶が管理されているという設定。
その設定のみでストーリーは進んでいくが、全部の記憶?というところに無理があるような気がする。
記憶は消せる。記憶は埋め込める。というのは、未来にありそうだが、その時の未来の街はどうなっているのか?
その部分が現在とあまり変わらない状態というところが残念
アイデア倒れ
こういう実験的な映画こそ、先入観なしに観たほうがいい。冒頭部分から、これは何だ?と思いながら、次第に設定や状況が明らかになっていくのを楽しめる。
タイトルのANONはAnonymousの意味で、ちょっと前までは名無しの権兵衛などと訳していた。いまでは謎のハッカー集団の固有名詞みたいになっているが、ある意味この映画に相応しい。
一説によると人の脳は1ペタバイトの記憶容量があるそうだ。ペタバイトはテラバイトに2の10乗を乗じた量である。大変な量だ。視覚と聴覚の記憶だけでも膨大で、自分でも思い出せないこともたくさんある。
本作品はそんな大容量の視覚と聴覚の記憶を当局が管理している未来が舞台である。その通信管理はグループウェアみたいになっていて、権限によってアクセスできる範囲が異なる。基本的には現在のインフラをそのまま人の脳にまで範囲を広げた感じで、理解はしやすい。一般の庶民も情報を共有し合うことができたりするところは、クラウド上のデータみたいだ。
そうなると次の段階はハッキングということになる訳で、そこから先が本作品のストーリーである。そしてそのあたりまで解ってしまうと、この作品の世界観が意外に浅いことに気づく。
どういう方法かは不明だが、とにかく人の脳の視覚と聴覚の記憶をデータとしてどこかに保存し、随時取り出せることができるようになった社会というアイデアは悪くない。もしそんな社会になってしまったら、とても正気ではいられないだろう。
人間は生物の中で最も環境適応能力が高いとされている。だからそんな社会になっても普段と変わらない日常があるのだという考え方もあろうが、それは一面的な見方で、記憶の共有という劇的な変化があれば、あらゆる方面に影響を及ぼす筈だ。日常の風景も一変するに違いないし、ビジネスシーンも様相が一変する筈だ。そんな状況になったときに人間がどのようにして正気を保って生き続けるのか、共同体と個人の関係性はどうなるのかなど、想像は広く膨らむ。そこまで考えると、冒頭の街のシーンが現代と変わらないことに非常に違和感を覚える。
加えて、本作品のように主人公をサイバー刑事にしてしまうと、必然的に殺人事件がプロットとなる。するとうわべの事実ばかりが重要視され、記憶を共有した社会での人間の精神的な対応がどのようであったのかは置き去りにされてしまう。
思考実験としては面白いが、人の内面に対する掘り下げがないから、上っ面のドラマになってしまった。SEO対策みたいにアルゴリズムの解析に話を持っていったのは、製作者がSF作品としての掘り下げを諦めたような感じさえする。アイデア倒れに終わった典型的な映画と言えるかもしれない。
何かのピースがはまっていない?
正直、うん?って思ったけど、何か理解出来ていない部分があるような気がする。
陳腐?な近未来、主人公は追跡者、主人公と人類(普通の人)とは異なる人との邂逅、簡単に人が死ぬ、なんだかわからない未消化感?(笑)、そして、大雑把なテーマは管理からの脱出だと思うので、『ブレードランナー』と同じ印象を持った。
未だに『ブレードランナー』の本質的な良さは理解していないけど、これは、もしかしたら、カルト的な支持を得られるのでは?
と、言うことで軒並み低評価ですが、敢えての高評価をしてみます(笑)。
何かのピースがはめれば、面白いと感じるかも?
なのでもう一回観てみたい…。
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