「☆☆☆★★★ 原作コミック未読。 観終わって、この監督にしては?と...」惡の華 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★★★ 原作コミック未読。 観終わって、この監督にしては?と...
☆☆☆★★★
原作コミック未読。
観終わって、この監督にしては?と思ったら…。なるほど、その様な経緯があったのですね。
確かに言われてみれば、内容的にも分かる部分がチラホラ…と。
それにしても。観る前は(内容は知らず。更に、この監督の過去作品から見て)それ程の期待はしていなかったのですが、これがまた予想外の出来の良さ。
※ 但し、はっきりと言っておきますが。刺さらん人には、ま〜〜〜〜ったく刺さらん映画ですので、その辺りは自己責任でご覧下さい。
多感な学生時代に、何〜〜〜〜にも良い事が無く。「あ〜〜〜〜んな時間は、自分の人生から消し去りたい!」…と、強く願ってやまない人にとって見れば。あの頃、自分の周辺に起こっていた全ての《クソ虫》を、排除したかったあの想いが。スクリーンを通して伝わって来たのではないだろうか?
逆に言えば。あの頃の学生時代には、楽しい思い出しか無く。「あの頃の自分は輝いていた!」と思う人には。後半で飯豊まりえ嬢が海岸で巻き込まれる場面は「何これ?訳判らん!」状態でしようね。思わず椅子からずり落ちてしまいかねないでしよう。
でも、そんな想いが分かる人ですら。(本来は)ごく普通の学生時代を送っている筈のまりえ嬢が、何故にこの場所に居るのかは。よくよく考えると少し分からないとも言えるんですけどね(@ ̄ρ ̄@)
これはもう、そんな嫌な時代を必死になって生きて来た人の為に有る…と言ってもいい作品ですね。
そうゆう人達の、鬱屈したマグマの爆破する気持ちを体現したかの様な、伊藤・玉城コンビは素晴らしかった。
※ クソ虫……じゃなくて繰り返し
2019年9月28日 TOHOシネマズ上野/スクリーン5