アストラル・アブノーマル鈴木さんのレビュー・感想・評価

もう、エキセントリックで、自己顕示欲爆発の暴走女子ゴリゴリの出だしにドン引き。何が彼女をそうさせた？の疑問は、松本穂香の一人二役演技で明かされます。

双子の妹への嫉妬と、挫折と、家族を蔑ろにした事へのささやかなにして無意味な復讐、みたいなもんのミックス。「家族の物語」要素をトッピングにしますが、結局は「若気の至り」の青春モノに帰結。

無茶な話でもなく、普通の田舎女子が普通な生き方を見つけるまでの話でした。入りはめちゃくちゃだったけど、オチは良い感じの小品に収まってました、予想外に。

監督・脚本の大野さんは、まだ20代との事。ララのYouTube引退オフ会の参加者として本編にも登場しておられるそうです。次作にも期待してます。

舞台挨拶に、地元出身の広山詞葉さん登場。しっとりと落ち着いた和服でしたが、間近に見ると美しさに驚愕。お話からも知性が滲み出ておられました。本作の後、「今夜新宿で、彼女は」が二本立てで上映されると言うお年玉企画もあり、良い年始となりました。ラッキー！