「ラストシーンをどうとるか」岬の兄妹 ころすけ10さんの映画レビュー(感想・評価)
ラストシーンをどうとるか
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生活保護申請しろとか、そんなくだらんこと言う奴等は映画見んなよ。映画になんねーだろ。とまず悪態ついてみる。
岬に住む片足が不自由な主人公と自閉症の妹が、汚く逞しく生き抜く話だと思った。性に目覚めて売春を楽しむ妹だけど、自閉症だろうとなかろうと家に籠るより、誰かと接点をもつことが嬉しかったんじゃないかな。
あと兄は、売春させちゃうわけだから、モラルのないひどい兄だと評価では書かれてるけど、そうかな?私には「まりこ、まりこぉ!」って優しい兄にしか感じなかった。しかも「仕事したいのか」って聞いてるし、自閉症でも嫌なら嫌っていうよね。
性の存在ってなんかすごいなって、この映画見てつくづく感じる。ないところに接点できるし、気持ちなくてもできちゃうし、すれば感じちゃうし、なんかここにおいては、野生の動物と変わらないというか。おじいちゃんも小人もヤクザも学生も体が不自由な人も自閉症もこの部分においては単なる動物。
でもなぜかもそこに少しの気持ちも混ざる。
それは触れ合ったからこそ生まれる何か。
だけどそれは、服を着た瞬間からあっさりと消え、
また私たちは階級社会に戻っていく。
だからラストシーンの着信は、性で愛を知ってしまったまりこの始まりの合図では?と捉えました。
でも妊娠は気をつけて。
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