「食べることは生きること」風をつかまえた少年 Honey82さんの映画レビュー(感想・評価)
食べることは生きること
クリックして本文を読む
少年が試行錯誤して風力発電機をつくる話かと思っていたが、話の焦点は農業の不安定さからくる貧しさで生きる困難さだった。
残酷なシーンがあるわけでないので、
苦しさを伝えることが目的でなく、
苦しい中でも愛情深い両親や懸命に夢を実現しようとする少年の勇気を伝わってきた。
実話が元になっているということで、
理想的な家族愛ばかりでもなく、父親は差し迫る飢えにより、活気的な発想を切り捨て勉強は無駄だと言い放ったりして、心が痛むシーンもあった。
印象的だったのは、政府が小麦を売りにきた際、買えなかった人々が倉庫を取り囲み中から出れなくなってしまったとき。
本当にこわいのは人間だなとゾンビと比べて思った。
食べることは生きること、当たり前だけど便利な生活の中で必死に食べ物を求めることもないため、忘れてしまう。
月並みだが、この恵まれた環境を無駄にしたくないと思うし、こういった境遇の学びが脅かされている子供たちのことも忘れてはいけないと思った。
コメントする