「痛快ではないが真実の重さは万金に値する」風をつかまえた少年 またはちべさんの映画レビュー(感想・評価)
痛快ではないが真実の重さは万金に値する
上映最終日直前に鑑賞。先のレビューで陰鬱な展開が大部分だろうな…と覚悟していったのは正解でした。この映画を同苦(苦痛を共感)したいと思わない人は、空腹や喉が渇いた状況で鑑賞されぬよう…たぶん鑑賞終了までに後悔します。
ここで一番勉強になったのは教育の大切さもさることながら、政治の公正さ・為政者のモラルがいかにかけがえないかということ…主人公の友人の父でもある族長は、たまたま大統領選の演説会で飢餓問題をなおざりにしている大統領の批判を口にしたために取り巻きから暴行されてしまう辺りは、アフリカをはじめ政治の近代化されていない国の貧困の元凶を目の当たりにした気がします。
最後の主人公の親父さんが目の前の苦境に没頭する悪循環から脱してくれたのは奥さんの手柄ですね。あそこで救われた印象は強いです。
現実の主人公はその後TEDなどで喝采を浴びてますが、他の貧困国にも同種の問題から脱出できる活躍を期待したいです。
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kossyさんのコメント
2019年10月31日
またはちべさん、おはようございます。
コメントありがとうございました。
トランプあたりは「そんなの地球温暖化と関係ない。証拠を示せ」とほざくのでしょうが、海水温の上昇は明らかな事実。これによって様々な異常気象が起こってますもんね。
アフリカに限らず、世界各国で悲惨な状況が続かないとわからない政治家たちが多すぎますよねぇぇ・・・