「父親を責めても良いのは母親だけ」風をつかまえた少年 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
父親を責めても良いのは母親だけ
2001年マラウイ共和国で廃材から風力発電機を作り水を汲み上げ、二期作を成功させて困窮する村を救った少年の話。
元々貧しい村を襲った洪水と旱魃で、食うにも困る村人達。
その中でも保守的で先見の明がない父親の下、学費が払えず早々に退学させられた少年が風力発電に目をつけ独学で学んで動いて行くストーリー。
どこまでが真実かは知らないけれど、無能で無策だったり他人の様な政府に役人だったり、結局は他力本願な村人達にだから貧しいんだろうなと思いつつも、それしか術を知らないんだろうなという同情も抱く。
中等学校の理科の教師がダイナモの構造を解らないとか驚かされるし、先進国なら小学生でも考えつく子がいても不思議じゃない様なことだけど、そうはいかない知識や学力の環境の中で実践した主人公が素晴らしかった。
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