「「アクセス数至上主義」の行く末は…」コンジアム とえさんの映画レビュー(感想・評価)
「アクセス数至上主義」の行く末は…
思っていたより怖かった!!
面白かった!!
ネット配信しているホラーサイト「ホラータイムズ」が、レポーターを募り、怪奇現象で有名なの「コンジアム精神科病棟」から生配信する…
正直、大したことないだろうって思ってたんだけど、思った以上に怖かったー
ホラーサイトに興味を持った若者たちが、肝試し感覚の悪ふざけで始めた「コンジアム精神科病棟」ツアー
しかし、次から次へと想定外のことが起きて…
本当は、序盤で、現場にいる彼らがちょっとおかしいな…と思った時に退散すればよかった
しかし、それができずに、さらに奥へと進んでいってしまった
それが、後々アダとなってしまう
かつて、庶民の娯楽がテレビだけだった頃、テレビ局は視聴率を稼ぐことに必死になり、かなり危ないこともやっていた
それが、現代は「アクセス数」が全てになり、人々はネットに流れる「より刺激が多い動画」に殺到する
このホラータイムズの隊長が100万ビューワーにこだわった理由がそこにある
例えば、インスタならフォロワー数100万ならインフルエンサー認識されて、様々なスポンサーがつくように
「ホラータイムズ」も、ビューワー数が増えれば、広告収入と、スポンサー料で、数千万円の収入が見込める…
そのために血眼になって「より刺激の多い動画」を撮りに行くのだ
この映画は、そんな「安易なアクセス数至上主義」に対して、警笛を鳴らしているのだ
この悪ふざけで始めたアクセス目当てのホラー動画は、どんな結果を生んだのか
この世はそんなに甘くないのだ
さらっと観ていれば、ただの低予算のホラー映画に観えるかもしれないが、その裏には、現代の社会情勢が見え隠れするところに、この映画の韓国映画らしさを感じた
様々な視点から多角的に楽しめるホラー映画だった