「この世で一番恐ろしいのは白紙だ」グースバンプス 呪われたハロウィーン nonoさんの映画レビュー(感想・評価)
この世で一番恐ろしいのは白紙だ
10月に入ったのでハロウィーン映画を🎃
呪われた人形によって引き起こされる、ファミリー向けホラーコメディ!
一作目、ちょっとうろ覚えなところもあるけど、とても楽しく観た記憶あり。
今作、入りがとても丁寧だなと思った。
サラを裏切った元カレをスラッピーが舞台で脅かすところ。
舞台の雰囲気に2人だけの空間、近づいて来る不気味な人形と足場の不安定な梯子の上。
地味に怪我をさせるところも、いよいよ恐怖が始まった、という感じがして良かった。
出てくる怪物、お化けたちも楽しくて!
光る緑の顔をした魔女とグミベア軍団は特にお気に入り。家を守れと命じたカボチャ達が襲ってくるのも面白かったし、隣人が作ったバルーンの巨大蜘蛛もインパクトあったし、“埋葬ホヤホヤ”の骸骨夫婦もいい味出してたなー。それで言うと、本を開いたら怪物が吸い込まれる、というのをサラに説明するために、わざわざキャラが言葉で伝えるのではなく、シーンとして見せて伝えるのが、観客はもう知っていることを知らない設定のキャラに伝える方法として、面白くて簡潔でわかりやすくて、こういう小さいところがしっかりしている映画っていいなと思った。
隣人宅の地下で、怪物たちに紛れ込むため、仮装するシーンも好きだった。出来上がりは……それで騙されるん!?というレベルだったけど笑
本編自体も短く、メインのハロウィンの夜まで、結構丁寧ゆっくりな流れなので、肝心の怪物たちとの闘いがやや消化不足。。
ささっと最終決戦に行ってしまった感が否めなかったな。
もっと色々なタイプの怪物たちとてんやわんやあって欲しかったです🤔
それに関係して言うと、やっぱりジャック・ブラックが出てきてからの面白さは、登場時間は少しだけだとしても桁違いなので(なんで出てくるだけであんなワクワクしちゃうんだろう?)、色々な事情はあったかもしれないけど、もっと本編に絡めてほしかったーー!
終わり方がとても好みだったので、次作があれば、もっとメインで参加して欲しいな。
だとしても、ちょっと不気味さを味わいつつ、楽〜しくホラーを観たい人にオススメ。
怖さは一作目より減ったかな。
そして、思わぬ好きなセリフに出会えたので。
“この世で一番恐ろしいのは白紙だ”