劇場公開日 2019年8月9日

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「オールスターズ!お祭り状態の大乱戦!まさにスタンピード!」劇場版 ONE PIECE STAMPEDE TAKEさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0オールスターズ!お祭り状態の大乱戦!まさにスタンピード!

2025年3月28日
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鑑賞方法:映画館

尾田栄一郎監修だけあって原作にリンクする作風の今作。ワンピースフィルムの中で最もネームドキャラクターが多いこの映画であり、ワンピースのことが好き、というレベルの人なら絶対に推しに出会える作品と言っても過言ではありません。もちろん、ワンピースが漫画の中で一番好きな私はもう大興奮でした!
まだ悪魔の実の能力や詳細がわかっていないキャラクターも活躍させており、特に最悪の世代が全員戦う姿を描いているのは熱すぎる!時期が経ったあとにこれを見ると、「ああ、こいつまだ能力判明してなかったっけ?」とか思いながら見るのも結構楽しいです。
毎度名物と言っていいゲスト声優も、今回もクオリティーが高い!まずは司会進行役のオリキャラ ドナルド・モデラートをワンピファンでありホグバックのモデルと言われている南海キャンディーズの山里が演じており、相方の歌姫アンは元AKB48の指原が演じている。二人は良くも悪くもそのままで、なんだったら普通のラジオを聴いている気分でした。実はストロングワールド、ゴールドにも出演している竹中直人さんが今作もでています。かなり短くそして一瞬なので気づかない人もいたのではないか?しかしそれは溶け込めるくらい自然だったという意味でもある。竹中さんはこれからも青野武さんのようなお決まり友情出演してほしいですね。そしてなんといっても今作の重要キャラクター ブエナ・フェスタを演じるユースケ・サンタマリアさんの演技力がやばすぎる。本当に声優初挑戦?と首をかしげるほどフェスタの変態性、狂気性、熱狂性を演じてらっしゃって、これまでのこの俳優さんの評価がおもいっきり変えられた気がしました。まさにマーベラス!
この作品は良くも悪くもテンポが早い!ちょっと席を外したらもう全く違う展開になっているくらい目まぐるしく、エンディングもすごく早く導入され、余韻をつかせる暇がない。ある意味見るのに体力を使うような作品です。そしてワンピースを全く知らない人は案の定置いてけぼりを食らうことでしょう。あれ誰?どういう意味?が多すぎる一見さんお断りな映画であるのがこの映画の弱点かもしれません。
今作のメインの敵はダグラス・バレット。世界最強に固執する元海賊王のクルー。生い立ちがかなり綿密に設定されているにもかかわらず作中では海軍の会議とガープの説明のみで片づけられていて、あまり感情移入ができなかったが、なにより強い!原作ではもっと強かったり厄介な敵がたくさん出ますが、純粋に強いこのバレットに対抗するために今ではほぼ不可能な組み合わせの強者との共闘がすごい見ものです。悪魔の能力もすごく無茶苦茶で、こんなのどう勝つんだよ?っていうこの感じがジャンプっぽく感じました。
最後の最後で絶対にもう見れないと思っていたあのキャラが出てきてボルテージが最高潮なままエンディングを迎えたとき、やっとみんなが一息入れられる。それほど面白い作品だと感じました。

TAKE
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