「ドラマの弱さ」プロメア Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
ドラマの弱さ
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観るべき映画だなと思うんだよね。絵が面白いし。アクションシーンとかすごくいいし。歌舞伎や浮世絵オマージュのところもいいしね。
オープニングで背景説明をうまくして、いきなり戦闘シーンからなんだよね。順番にキャラ紹介してって『どんじりに控えしは』って感じで主人公登場の流れも良かった。
アクション一段落してドラマパートというかストーリーパートというかに入るんだけど、ここは弱いのね。
この作品、全般的にアクションシーンは凄いけど、ドラマパートは弱いの。
誰かの正義は誰かの悪だっていう設定は面白いの。その中で、登場人物の感情が、事情だけで動いてくんだよね。
「一番信頼してた人が悪だった。なんで!」とか、「お姉さんができすぎて苦しんだけど、それでもお姉さんは誇り!……って言ってんのになんで!」とか。しかもお約束の事情だしね。
パラレルワールド云々かんぬんとかの設定は良く練り込まれてんの。設定と構成はいいんだね。感情描写が弱いだけか。
基本、アニメはズキューン、ドカン、バキューンって話が多いから、感情描写は求められないんだろうな。それで、そこがないから、設定の面白さや作画の工夫は心に残るんだけど、作品として観終わってズシーンとくるものはないよ。
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