劇場公開日 2019年5月17日

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「サイレント・パートナー」僕たちは希望という名の列車に乗った 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0サイレント・パートナー

2019年5月28日
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鑑賞方法:映画館

きびしい映画だが、秀作である。信念と保身の間で揺らぐ緊迫した葛藤に息を呑む。
映像で見ると、いわゆる“黙祷”とは違って、“無言の抗議”という感じだ。元は軽いノリもあったのだろう。そこから生じた彼らにとって予期せぬ展開は、管理社会の重圧を表出している。描かれた内容は60年以上も前の話だが、現在でも依然として“言論の不自由”がまかりとおっている国はある。(彼らは“列車に乗った”が、残された家族や友人は迫害されなかったんだろうか。)
唯一残念なのは邦題で、長いし、あまりに情緒的すぎる。邦訳された原作の「沈黙する教室」でよかったのではないか。

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梨剥く侍