まったく同じ3人の他人のレビュー・感想・評価

３つ子が出会う話、おもしろそう、という気持ちで見ない方がいい。
ヒューマンサスペンス、ミステリーだと思う。
「フィクションかな？」と思ったが、だんだん「これノンフィクションだ。」と気づいた。
最初はとても楽しそうに明るく話し出すが、だんだん違和感が出てくる。
すっきりする映画ではない。
もやっとして落ちて、最後は後味の悪いものが残る。

みんな幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし。
素敵な話だったね～。とみんなが思うような、
美談で終わらせたらそれでいい、という話も世の中にはあるかもしれない。
当事者には、美談で終わらせられないこともあるのだ。
その深いところを、一緒に見ていく物語になっている。

現在はヒト試験実施するのに倫理委員会通すのなんて当たり前だから、
訴訟したら勝てそうなものだけど何で訴訟しないんだろう。。。
色々もやっとするけれど、研究を主導したり承認した母体はどこなのかとても気になる。

研究結果も論文にしてないとなると研究者にメリットはあまりなさそうだからどこが利益を得ているのか。。。

そんなことばかり気になって、あまり被験者のことを可哀想だなと思えなかった私は何かずれているのかもしれないと怖くなった作品でした。