「濃ゆい」LORO 欲望のイタリア andhyphenさんの映画レビュー(感想・評価)
濃ゆい
東京国際映画祭にて。
濃ゆい...。元々2つの映画を映画祭用に編集したようで長いのは勿論、中々のコッテコテぶりである。
皆きっと名前は知っている、イタリアの元首相ベルルスコーニの映画。ベルルスコーニが濃ゆい。しかもなんというか...切れ者の子どもっていうか...どことなく笑えてしまう。劇場からは爆笑も聞こえました。いやあそこまでじゃなかったけど...まあ、滑稽ではある。
最初ベルルスコーニが出てこなくて、野心家だけど明らかに怪しい男の話がベルルスコーニに近づこうとする、というところから始まるんだが、もうその辺も何というか典型的な頽廃の香りがしてしまう描写だった。その部分は正直少し退屈だったが、ベルルスコーニ出てきてからは俄然面白くなった。あの男がえらく中途半端な出方で...なんかもっと描けば良かったのではとも思うが、編集の可能性もある。
こういう映画は予備知識が豊富にあった方がきっと面白い。少し勉強が足りなかった。反省。
こってり描写を堪能しました。
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