「マクロスとしての物語が大きく変わる、見なきゃだめ」劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!! おさけさんの映画レビュー(感想・評価)
マクロスとしての物語が大きく変わる、見なきゃだめ
今回見たのはマクロスΔの最新映画だ。正直、マクロスΔのアニメは流し見だけで、映画しかじっくりとは見ていない。だが、今回のマクロスΔの話は、これまでのマクロスとは違い、ものすごく気持ちのいい終わり方をする。これで、Δの物語は終わりなんだという意志が見て取れる作品だった。
傑作マクロスFの次の物語だったため、何かと比較されがちな二作だが、ちゃんとマクロスΔとして、評価されるべき確固たるマクロス作品になったのだと感じさせた。
今回でマクロスFから続くΔの伏線は回収された。そして、同時に超時空要塞マクロスから続く疑問も回収された。レディMとは誰か、メガロード1 (一条夫妻はどうなったのかの行方など)はどうなったかなど。
この部分を回収するために、マクシミリアン・ジーナスをこれほど出したのだろう。マクロスFの映画のイサム・ダイソンと違い物語の中核になったのはここの違いだと思う。超時空要塞マクロスからの一つの物語が大きく変わる作品として評価されるために。
本当に素晴らしい作品だと思う。戦闘シーンはこれまでのマクロスの経験をすべてつぎ込んだものと言ってもいい出来だし、楽曲もいい出来だ。
だが、一番評価されるべきは物語だと思う。先に述べた通り、これまでのマクロスシリーズの重要な謎も明らかにされ、今後のシリーズの中核になっていくのだろうと予感させるものがあった。今後の話は、この明らかにされた謎が前提になっていくのなら、今作は絶対に見なくてはならない。
同時上映のマクロスFの話をしよう。1つ言わせてください、まだマクロスFは続くんですよね?こんな終わり方はだめですよ。と思わず言ってしまうほど、次回作はマクロスFの次の続きなのかと期待せざる負えない短編だった。正直、泣きそうだった。あれが、まだ続くのかと、あの胸をときめかせた物語の続きが見れるのかと。私は期待しています。どうか、マクロスFをマクロスΔのようにきれいに終わらせてくだい。待っています。