「来るべき運命に抗え!」劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!! Y Kさんの映画レビュー(感想・評価)
来るべき運命に抗え!
マクロスシリーズはF、ΔのTVシリーズ、劇場版を見ています。
感想
マクロスΔの続編として、最終作としてこれ以上ない程に走り切ったと思いました。
・物語
物語は前作の続編でありΔシリーズの最終作となっています。マクロスシリーズ過去作の要素がいつも以上に取り込まれておりお祭り映画感が伝わってきました。
物語の本軸はウィンダミア人のフレイアと地球人のハヤテの平均寿命の差の葛藤です。この件についてTVシリーズの頃から気がかりだったので本作で深く掘り下げられていて楽しめました。
文字通り命をかけて歌うフレイアに対して5人でワルキューレなんだと度々語りかけるチームワルキューレには何度も泣かされそうになりました。ラストは正直予想外の終わり方で驚き、感動しました。シリーズファンとしてはマックスの再登場が気になるところではあると思いますが予想以上に活躍していてとても人気のキャラクターなんだなと理解しました。
・楽曲
劇中のほとんどの時間ワルキューレやヤミキューレの曲が流れているのでずっと勢いがある感じがしました。特に終盤の楽曲の畳み掛けはFのクライマックスを思い出しました。初期の頃よりもワルキューレメンバーの歌唱力も上達していて劇場の大音響で聴く劇中曲はかっこよかったです。
闇キューレのシンセ感のある音楽もシリーズに新しい風が吹いたなと感じて楽しめました。
・フレイア、ハヤテ、ミラージュの3角関係について
この三角関係からΔというタイトルをつけたという内容をある記事で見かけましたが、今作はΔシリーズにおける三角関係に明らかな決着をつけていました。
ハヤテとフレイアの関係はシリーズ史上最も進行していて嬉しかったです。ミラージュはバルキリー戦において大きな成長を見せていてよかったと思いました。
・ロボットアクション
今シリーズでは欠かせないバルキリーによるロボットアクションは今回もかっこよかったです。飛行形態と自立形態の変形シーンの素早さ、縦横無尽に飛び回るアクションシーンは今作でも迫力満点に描かれていました。特に主人公であるハヤテのインメルマンダンス、過去作シリーズ屈指の人気キャラであり自称最高のパイロットのマックスの戦闘シーンは息を呑む程に引き込まれました。
・敵が不満?
唯一不満な事に今作の敵の存在があります。個人的に今回の敵はあまり印象に残らなかったかと感じました。しかし、マクロスシリーズの魅力はロボットアクションと音楽の融合なのでここはそこまで気にする事ではないと思っているのであまり問題ありません。
総評
マクロスΔシリーズの完結編としては満足の出来た良作。フレイアの歌にかける思いには感動した。
ワルキューレ最高。