劇場公開日 2020年2月7日

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「一瞬で埋もれ行く通過点。」ヲタクに恋は難しい ねーやんさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0一瞬で埋もれ行く通過点。

2020年7月27日
PCから投稿

原作がただのオタク妄想の与太話に過ぎないことを考慮しても、最近のフェミ的なガールズパゥワ系の流れとは全く違うテーマなので、叩かれないか少しだけ心配になる。
勿論、この作品がそれらを狙ったものでないことは内容面にて把握はしている。

実に甘い内容。
いわゆる少女漫画のそれを逸脱しない、棚ぼたなクソチートのお花畑なので、合う人にはすこぶる合い、そしてそうでない人は死ぬ。それだけ。

1つだけ、間違いなく良い点を挙げるとすれば、他を虐げず(むしろ自虐的)にオタクへの愛を謳っている点。
謙虚とも言えるこの部分は、特に腐女子と自称する彼女たちの本質やあるいは覚悟を描いている。

ただ、ドラマされるシナリオや、原作にもあったある種のオタクあるあるなギャグは、やはり合うか合わないかハッキリと別れる部分。私は合わない。
福田監督のセンスとは食い合わせはかなり良いと思うが、監督自身が映画には向いていないし、そもベースとなる原作が映画向きではない。

結論すれば、ちょっと豪華な深夜ドラマ。
映画としては瞬く間に忘れ去られるタイプ。

追記:
長いだけで何の意味もない上に何度も何度もアホみたいに挿入される地獄のようなクソミュージカルについてはノーコメント。麦茶だけは認める。
設定の破綻や矛盾、改変部分についてもノーコメ。

ねーやん