「あくまでも福田組の映画」ヲタクに恋は難しい コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
あくまでも福田組の映画
原作未読、アニメ未見で鑑賞。
もし原作からキャラ改変したり、エピソード改変してたら炎上しやすそう。
オタクの描き方は強調され過ぎているが、福田監督ワールドなのと、オタクより演技の濃い佐藤二朗、ムロツヨシのおかげ(?)で悪目立ちしない。
口調が昭和のオタクっぽく(しかも超レアな)、今どきの若いオタはあんなしゃべり方はしないとおもうんだが。
あと、あちこちにニコニコ風の弾幕で台詞を字幕化してたのが、やたら古く感じました。
ストーリーの構造は、「好きな人の好きなことが理解できない、理解したい」「素の自分を人に知られたくない、恥ずかしい」という気持ちから生じるすれ違い、猜疑心を描いた恋愛モノで、シンプルかつオーソドックス。
その「好きなこと」がアニメオタクやゲームオタク、コスプレ、BL腐女子ってだけ。
その点でいうと、すれ違いが決定的ではなく、また恋愛の心理描写(ひょっとして破滅?→違ったよかった)ってあたりが、「どうなったかなー」「ああよかった」程度で終わって、薄いのが気になってしまった。
漫画原作にある(であろう)断片的エピソードをつなげるために、ミュージカル仕立てにしたのは面白いが、いかんせん描写(時間)が長すぎるので、ダレる。
歌や踊りはもう少し短くまとめ、スピード感を出した方がよかった気がします。
充希ちゃんの歌がめちゃくちゃ上手かったから、耐えられましたが!
場内のお客はそれなりに笑っていたけど、明らかにオタネタではなく、福田節で笑っていた気がする。
あくまでも福田監督映画と割り切りが必要かと。
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