「面白くもつまらなくもないという感想が1番しっくりくる」十二人の死にたい子どもたち みゆさんの映画レビュー(感想・評価)
面白くもつまらなくもないという感想が1番しっくりくる
クリックして本文を読む
とても期待して見に行きました。杉咲花さんや真剣佑の演技を見て「面白そうだ!」と...
期待していたほど面白くないのですが、逆に「つまらなかったか」と聞かれれば「いやそういう訳でもないんだよ」という感じです。
内容は、1度でも死を考えたことのある人には理解できると思います。随所に「死を考えている人達だからこその配慮」があり、そこはとても良いなと思いました。
ですが、謎解きに若干の''すんなり行き過ぎ感''があり、「そんなに上手く繋がるか!?」というツッコミポイントが幾つかあるように感じました。
俳優陣の演技はとても良いです。
そしてラストです...ここに問題があるのですよ
結局誰も死にません!確かに「よし死ぬぞー!」と言って死んで終わる訳が無いと思っていたし、そこは別に良いのです。
しかし、結局本人達が納得して改心させられているだけであることに問題があります。
「死にたいと思わせた原因に対してどう向き合うか」という気持ちの問題であり、根本的には何も解決していません。ですから、「生きたい!」と言って終わったところで「これはまたこの死にたい気持ちがまた出てくるんじゃないの?」と不安になってしまいます。
要は「自分より辛い人も沢山いるんだ...!」と知り、傷を舐めあっただけということです。
なぜこの映画を見終わった時モヤモヤしていたんだろうと疑問に思っていましたが、違う方のレビューを見て「ああこれだ!」と納得しました。
ストーリーや選ばれた俳優から考えると確実に面白くなるはずのものなのに、上手くまとめられていない印象を受けました。
2回目は見ないかな...!
コメントする