「父と娘の絆は死なないデス!」一度死んでみた 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
父と娘の絆は死なないデス!
まさに、タイムリー!?
です!=デス(Death)!
でも言うのは東京中央銀行の大○田サンじゃなく、女の子。
デスメタルバンドのボーカルの七瀬は、製薬会社社長の父親・計(はかる)が大っ!嫌い!
小さい頃から化学者になるよう干渉し、何より母を看取らず仕事に没頭していた事が未だに許せない。
バンドで激しくヘッドバンキングしながら「デス!デス!デス!」と熱唱。
顔を合わせれば、「臭い!」「死ね!」
容赦ない罵詈雑言。
そしたらある日、本当に死んじゃった…。
特殊な薬を開発して、ライバル会社が表向きは合併案だが実際は乗っ取りを策略。
どうやら社内にスパイが。ま、すぐ分かるけど。計さん、鈍すぎ…。
そこで、とんでもない方法でスパイをあぶり出す。
“ジュリエット”という秘薬中の秘薬。何とそれは!二日だけ死ねる秘薬。…いや、マジで。
計がそれを飲んで二日だけ死ぬ。その間に油断したスパイを見付ける…というもの。
全幅の信頼を寄せる他会社から来た秘書に全てを任せ、薬を飲んで、本当にご臨終。
逝って来ますの前、計には気掛かりが。
言うまでもなく、娘・七瀬。
“ゴースト”とあだ名付けられるくらい存在感の無い社員・松岡に娘の動向を見張ら…いや、“観察”させる。
父の二日死亡は七瀬は知らない。
二日後に生き返る父の亡骸と対面して、さすがにショック。その目には涙が…。本当は父の事を…。
ところが!
からくりを知ってブチギレ。一生死んでろ!
そんな時、スパイが判明。ま、もう分かってるけど。
そのスパイとライバル会社の大陰謀…!
松岡は七瀬を説得。
七瀬は、生き返らせてもう一度「死ね!」と言ってやる!
計を生き返らせる大作戦!
敵もあの手この手を使って妨害。画策により、二日後の生き返る寸前に火葬されてしまう…!
果たして、七瀬と松岡は無事計を生き返らせる事が出来るのか…!?
大まかな内容は何となく知ってるようで知らずに見た。
思ってたより面白かった。
計や秘薬を巡る七瀬と松岡の奮闘、バンドライブ、さらにはあの世まで、ドタバタ系の快コメディ。
休日だった今日、昼間に気軽に見れた。
意外な伏線回収もユニーク。
キャスト陣の快演が楽しい。
広瀬すずはシリアスも巧いが、コメディも巧い。デスメタ歌も披露して、ハイテンション。
吉沢亮も絶妙なコンビネーション。
堤真一もずっと死体役ではなく、幽霊体として出て笑いを誘う。
松田翔太ジイサンがナイス役回り。
本作のお楽しみは、超々々豪華なゲスト出演者。あのスターがあのワンシーンに…! 見逃し厳禁!
特にびっくりしたのは、あの宇宙飛行士の出演。計さんの人脈、スゲェ…!
コメディではあるが、ホロリとさせる要素もきちんと。
“魂ズ”というバンド名で父親デスリで熱唱しているが、魂が入ってないと音楽関係者から“ズ”と言われる始末…。
自分が本当にやりたい事って…?
超お人好しな計だけど、結構いい事言う。
何か、この人の下で働きたくなるような…。
それから勿論、父と娘。
この手の作品なので、オチは分かりきっている。
娘をずっと見守り続けてきていた父。
ずっと大っ!嫌い!だったが、父の思いを改めて知る。
久し振りに呼んだ「お父さん」。
臭い匂いもお父さんの匂い。
余談その1
高校時代、何となく化学系だった私。
まさかその時覚えた“水兵リーベ僕の船~”をこの作品で聞くとは(^^;
余談その2
多くのレビュアーさんはコロナが流行り始めた公開中に鑑賞した方が多い。コロナへデス!デス!デス!を罵って。
が、半年経っても未だに…。まさか半年後もコロナに苦しめらるなんて…。
近代さん 早速お返事ありがとうございます。なるほど!そうなんですね。
確かにコロナは酷い状態ですね!それなのにGo Toで東京からも全国に観光客が行くし、鬼滅の刃が、異常な人気で映画館が満席状態で40回も上映されたというニュースも❗我が地方も例に漏れず鬼滅の刃は救世主?のごとく凄まじい観客を呼んでます!不思議ですね…なんなんでしょう…。アビガン 効く薬であってくれ❗と願うばかり(笑)です。
近代さん 共感をありがとうございますm(__)m。私も半年後まだコロナがこんな状態だとは…もう少しなんとかなってると思ってました。「水兵リーベ〜」って実際に以前から有った歌なんですね!それも化学の為の?歌?。なんで?何処が?化学と?という歌詞ですが、良い歌ですね。私も計のような上司は理想かな…松岡の気持ちは共感出来ました!(笑)