「「見た目」にまんまとだまされる」The Witch 魔女 tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
「見た目」にまんまとだまされる
新作の公開に合わせた再上映で観賞。
主人公の少女は、スター発掘のオーディションを勝ち進むにしては素朴で地味すぎるのではないか?などと思っていたら、これが終盤に向けた「仕込み」だったとは・・・
彼女の「魔女」への豹変ぶりは見事としか言いようがなく、まんまとしてやられてしまった。
主人公がテレビ番組で披露した能力をなかなか明らかにしないなど、すべての見せ場を終盤に持ってくる作り方は良いのだが、その分、前半はやや退屈に思えてしまう。特に、敵に見つかってからの展開は、もう少しテンポ良くならなかったものだろうか?
ただ、クライマックスの超能力者同士のバトルアクションは、スピードとバワーが強調されていて見応えがある。昨今のスーパーヒーローものなどでは、過剰なVFXのためにかえってアクションかショボく見えてしまうことがあるのだが、本作は、その轍を踏んでいないのが良い。
「会社」の正体や目的、それが2つのグループに分かれて争っている理由、ラストに登場する人物など、多くの謎が残されたままでエンディングとなるが、とりあえず、間もなく公開される続編が楽しみになった。
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