「日本も他人事じゃない」華氏119 すぷちんさんの映画レビュー(感想・評価)
日本も他人事じゃない
まず、この映画の中で語られていない部分が大切だと。
何が語られていないのか・・・(下部参照)。
そして、
アンチトランプの人が見ても溜飲が下がる映画ではないので、
期待している人は注意した方がいい。
ムーア監督は民主党支持でも共和党支持でもなく、
民主主義を装いながら、実は「民主など無視されるアメリカ」を憂う、
まさに、アメリカ支持、なのだ。
更に、ボーリングフォーコロンバインや華氏911やSICKOの様に、
構成の柱が一本では無く、
各論的に「水公害」「銃問題」と、提議が立つので、
繋がりを把握できないと鑑賞後の感想はかなり違ったものになると思う。
【以下、少々ネタバレ】
2016年の大統領選において、
米国メインストリームメディア(MSM)はこぞってヒラリーが新大統領になる事を予想していた。
しかし実は、ヒラリーはズルをして、当時、破竹の勢いで人気が急上昇していたバーニー・サンダースから民主党代表の座を勝ち取っていた。
その、ヒラリー新大統領の誕生を待ち望む民主党支持者は浮かれ、そして、急転直下の事態に泣き崩れた。
ヒラリーは日本でも知っている人も多いが、チャイナマネーの鬼でその懐に入った裏金額を考えれば、魂を売ってしまってもいい、と思えただろう。
対するサンダースはユダヤ人であるが、「民主社会主義」を訴えたところからも、いわゆる米国のディープステートと呼ばれるFRBや国際金融資本家の中心を構成する白人ユダヤとは一線を画しているのかもしれない。
そんなヒラリーのこともムーア監督は好きではないだろう、と推測するが、
結局、「アメリカfirst」のトランプも米国議員には必須の銃企業からの献金を受け、
同じ共和党から、ムーア監督の故郷でもあるミシガン州知事になったスナイダ―が起こしたのが「住民無視の水公害」である。
米国の最下層に入るであろう労働者の住む町で起こった水の鉛被害に、数値改ざんなどをして誤魔化しながら、
知事は、献金元のGM社の水源だけを改善したのだ。
そして、
今年2月、フロリダで起きた高校での銃乱射死亡事件。
しかし、純粋な高校生は立ち上がった。
「何故、私たちは安心して暮らすことが出来ないのか!?」
大人の計算や、取引、ズルなど無く、
ひたすらに「おかしな、理不尽な、今を変えよう」という若者にムーア監督は希望を託したともとれるが・・・。
さて、散々トランプを貶める米国のメインストリームメディアだが、実は、殆どの局の幹部は白人ユダヤである。
トランプのブレーンが「性犯罪者ばかり」という印象操作を映画内でしているのもいただけない。
民主党はもっとエゲツナイ筈だ。
彼等陣営が、モノやカネの国境を取り払い、
企業を株主の持ち物にしてTopには今までの日本では考えられない報酬を与えながら企業利益を吸い上げ、
移民をどんどん流入させ、EUを構築し、
世界を統一してしまおうとしている事は、彼等自身の著書や客観的事実や状況証拠を積み上げれば、必然と分かってくる。
そして「ロシア疑惑」という米国版モリカケのような冤罪を延々と流し、世界の支配主義の頂に就こうとしていることは賢者の多くが指摘している。
これは極一部のエスタブリッシュメント以外は「被搾取人」になる事を意味する。
しかし、如何せん、
メディアの殆ど(MSM)を牛耳るのが彼等陣営なので、
なかなか真実が国民には伝えられない仕組みになっている。
日本も全く同じ構造で進んでいる。
安全保障を米国に頼っているので仕方ないところはあるにせよ、
水も民営化の動きが出ているし、移民入管法も提出される。
モリカケでは本筋では何も出てこないだけでなく、
公用車でデートクラブに足繁く通っていた官僚は満額退職金を貰って、現在でも講演で稼いでいるし、公費で破廉恥問題は報じられない。
日本も民主主義を装いながら、民衆の声が届かなくなってはいないだろうか。
その意味では、高校生でも、あれだけ一つにまとまって行動をおこせるアメリカが羨ましい。
最期に
字幕監修が、池上彰氏なのも笑えた。
池上さんといえば、最近、子供の役者を、あたかも一般の子供に仕立てた「ヤラセ番組」を率い、
情報のネタ元は、それぞれの分野のジャーナリスト達だった、と
情報を盗まれそうになった(又は盗まれた?)ジャーナリスト達から暴露された人だ。
こんなメディアに日本も騙されているね・・・