バーフバリ 伝説誕生 完全版のレビュー・感想・評価
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インド全国酒飲み音頭。 ミュージカル好き以外は通常版で問題なし。
英雄王バーフバリとその息子シヴドゥの、親子二代にわたる活躍を描いたアクション叙事詩『バーフバリ』シリーズ。
その第1作『バーフバリ 伝説誕生』のノーカット版。
監督/脚本はS・S・ラージャマウリ。
通常版は138分。インド映画にしては割と短め。
しかし本バージョンではそこに新たな映像が追加され、158分というインド映画らしい大ボリュームの作品に生まれ変わった。
実はこの『伝説誕生』、この完全版こそがオリジナルバージョンであり、通常版は海外配給用に短縮されたものである。
『バーフバリ』の真髄を味わいたいのなら、この長尺バージョンを鑑賞するべし!
とはいえ、正直いって通常版と完全版でそれほど印象が変わるかというとそんなことはない。
まぁ通常版を鑑賞したのが結構前なので細かいところを忘れてしまっているという個人的な都合もあるのだけれど、相違点がどこなのかはっきり分からなかった。
ただ、誰の目にも分かる相違点が一つある。
それは後半、バーフバリとバラーラデーヴァが盗み出された機密文書を探すため、悪党たちが屯する酒場へと足を踏み入れるという展開。
ここではバーフバリとバラーラデーヴァが協力している様子が見られるし、「マノハリ」というバーフバリと三人の美女が舞い踊る絢爛豪華なミュージカルシーンも用意されているのだが、通常版ではこの酒場のシークエンスは丸々カットされてしまっている。
このミュージカルシーン、かなり派手派手でパワフルなものであり、アクターや制作陣の苦労を考えるとここをカットするなんてとんでもない!という気持ちになってくるのだが、はっきり言ってこの件、ストーリーには1mmも関係ない。どこをカットするのかという議題が持ち上がった時、いの一番に挙げられるのはまぁここだよなぁと、素人でも思っちゃう。
とまぁそんな訳で、ミュージカルが好きだという方には完全版をお勧めしたいが、ランタイムや全体の纏まりのことを考えると通常版の方が観やすい。
まだ未見の人にどちらか一方を勧めるのであれば、通常版の方がベターだと思う。
とはいえ、この『伝説誕生』は2度観る価値のある楽しい映画なので、ぜひ通常版と完全版を両方観て、自分の気に入るバージョンを探っていって欲しいです♪🖐️
続きを御覧じろ、ってことですね
古代インドの話。
ひとりの女性が自分の生命と引き換えに、男の赤ん坊の生命を守った。
巨大な滝下の村で暮らす部族に助けられた男の子はシヴドゥと名付けられ育てられるが、成長するにつれて、滝の上流に心惹かれるようになる。
それもそのはず、シヴドゥは滝上流の王国の故バーフバリの忘れ形見だった・・・
という物語で、いわゆる貴種漂流譚といわれる神話的物語の変型。
高貴の血脈に生まれた幼な子が、故郷を離れてさまよいながら試練を克服し、結果、再び尊い存在となる・・・という枠組みのそれである。
物語の枠組みはわかっているので、さてさて、見せ場がどうか、どういう試練があるのか、どういう経緯で流浪する羽目になるのか、そこいらあたりが興味の焦点。
で、この映画、第1部なので、流浪の経緯の途中でバッサリ、次回を御覧じろ、となるわけで、青年に育ったシヴドゥの本当の試練はこれから。
ということで、評価は第2部を観てみないとできないのだけれども、第2部の完全版の公開は既に終了している(インターナショナル版はDVD化されているのだが・・・)ので、こりゃ困った。
インド映画といえば、個人的には大ロケーションと群舞だと思うのだが、この映画では結構CGを使っているので、モブシーンなんかも本物の人間なのかCGなのか、セットなのかCG処理なのか・・・
アクションシーンなども含めて、CGやスローモーションを多用していて、その分、画面の奥行きを欠いていて、派手な割には重厚さに乏しいのが残念。
それにしても、完全版の公開、後篇「王の凱旋」が先って、どういうこと!?
面白いけど王の凱旋の方が好き
伝説誕生を見逃してしまい、大分前に後編になる王の凱旋を先に観て、今日やっと前編を観ることが出来ました。
なので結末分かりながら観ることになったんですが面白かったです。
ただ前半がちょっと退屈に感じました。面白くなるまでが長い。お母さん助け出した後に薄暗い山で闘う場面が暗すぎて見にくい。そして長い。
バーフバリの息子の話より、バーフバリの回想の方が好きです。
個人的に伝説誕生よりも王の凱旋の方がテンポ良く、歌も良く、映像美も圧巻に感じました。
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