死霊院 世界で最も呪われた事件のレビュー・感想・評価
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キリスト教に信心がないと共感出来ないか
悪魔祓い殺人を取材した女性記者の、恐怖体験を描く物語。
ホラー映画ですが、サスペンス色が強く、私好みの作品でした。
神を信じない女性記者が、関係者を取材し続ける様子は、サスペンスとして興味をそそられます。
要所で差し込まれる、「ドッキリ」の描写は、効果的に緊迫感を煽ります。
映画全編に流れるルーマニアの風景も、情緒を盛り上げます。
ただ、高い評価をするには、もう一工夫足りないように感じます。
例えば、「悪魔祓い殺人」の際には、ベテラン神父の悪魔祓いを撥ね退けアデリーナを殺した悪魔「アガレス」。でも、クライマックスで主人公に憑りついた時には、簡単に悪魔祓いに屈してしまいます。それは何故だったのでしょう。
また、何故「アガレス」は主人公に転移したのでしょう。確かに主人公は母親の病死で悩んではいましたが、アデリーナとの接触はありませんでした。映画では、接触により「転移する」とされていました。
聾唖の少年の設定も揺れを感じます。父親の話だと神側ともとれますが、それ迄の描写は悪魔側のようでした。神秘性を出したくての登場なのでしょうが、設定や意味づけが不十分だったように感じます。クライマックスで主人公を助ける役回り等あれば、登場させる意味が出てくるのでしょうが・・・
そもそも、私が「キリスト教をまったく信じていない」という根本的な原因もあり、評価は少しだけ控えめにしました。
アガレス
2004年にルーマニアの修道院で起きた悪魔祓いの失敗という名目の殺人事件をNYの記者が追う話。
悪魔に取り憑かれた修道女を神父が3日間磔にしたが、悪魔の仕業ではないと司教に止められ中途半端になった為に死んだという。
信仰心のない記者が真相を追っていくストーリーではあるけれど、次第に不穏な感じになっていく展開で、それは良いのだけれど、中盤以降ただ大きい音で驚かす演出の乱発。しかも連発し過ぎて驚きもしなくなるという残念な感じ。
記者の経験含め信じたり疑ったりが故の夢と言えばそれまでだし、結局最後の字幕処理の内容が全てということで、修道院で信仰に関わる供述の殺人事件があったからネタにしましたというところかな。
ルーマニアの修道院を舞台にした作品です。
この作品は、主人公の若き女性ジャーナリスト(ソフィー・クックソン)が、エクソシズムにまつわる調査のためにルーマニアの修道院?に赴き、そこで起こった殺人事件に関わる物語です。率直に言うと同じストーリーの映画は星の数ほどあり、"ミイラ取りがミイラになる"と言えば野暮すぎるのか?共演の一人、修道女役のブリタニー・アシュワースさんが主役でもよかったのではないかと思うほどスタイルのいい長身な方です。アナベルシリーズみたいな恐怖映画と考えると辛いものがあります。
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