「悪魔祓い映画史上最強美しい。ザヴィエ・ジャン。ツボ。流石。」死霊院 世界で最も呪われた事件 equinoxさんの映画レビュー(感想・評価)
悪魔祓い映画史上最強美しい。ザヴィエ・ジャン。ツボ。流石。
「エクソシスト」「マニトウ( 知られてはないなあ )」が
世代な事もあるが、悪魔祓い映画は何だかんだ結構観てる気がする。
でも、あんま記憶には無い。「エクソシスト」も、勿論映画から入ったが、
どっちかっちゃあ原作で惚れた。原作はホラー小説ではなく、
精神医学が滞った社会の犠牲者のドラマだった。
リーガンも取り憑かれたが、カラス神父も苦しんでいた。
そして、Sキングの短編が好きだ。そして彼の長編が嫌いだ。
(あ、「ペットセマタリー」だけは全然レベル違う。
あれは映画も原作も奇跡最凶恐怖!! で、スゴイ泣けた!!
&、リメイク映画は無かった事になってる)
(ついでに、クライヴ・バーカーも短編は大好き!!)
な、世代って事になるだけです。はい。
で、だ。
で、日本のホラーが嫌いだ。
予算の関係は避けて通れないのだろうが、
映画として、人間が描けていない、というか
生きてる人間を描いても意味がないと思ってるとしか思えない。
日本には信仰が無い。
信仰は無いが、妖怪お化け伝承は「トイレの花子さん」、
「口裂け女」、「コックリさん」、果ては「都市伝説」やら
「手持ちカメラに何か映り込んで叫んだスタッフが行方不明」やら
「Jホラー」なんかドリフ観てた人は笑えるよね笑。
「日本昔ばなし」的になれば味があるのにね。
ってか、全部が全部、子供向け、或いは映画観ない人向けなのだ!
映画観ない人向けに頑張らないでくれ!みっともないだけだから!
( 結局「生きてるヤツが一番怖い平山夢明」は大好きですがなにか )
キリスト教圏では、悪魔を定義するには
人間の良心としての信仰を見据え直すという作業を
必ず通らなければならないのではないかと思う。
観客が“ 感情移入 ”しているか否かに関わらず
既にドラマが先に成り立っている。
宗教者と背教者(環境によって描かれ方は違うが)の双方とも、
人間としての尊厳を取り戻す、という事を「神の名のもとに」と、
直接的に言葉に出し、病の原因、経過、結果をハッキリ解りやすく描くと
“ 悪魔祓い ”は、一人の人の心の中の、疑い、絶望、心の病、に
打ち勝ったドラマとして“ 参加 ”しやすいし、“ 理解 ”しやすい。
それは
「子供には解らないドラマ」という前提として伝わりやすいし、
“ サメ映画 ”と同じくらい観客には被害が及ばないし、
まだまだ新しいパターンを開拓出来そうな
まだまだ伸び代のあるジャンルだと思う。
で、やっと本編。
まずは非常に絵が美しい事を最初に感じたい。
でもってお姉ちゃんカワイイ(←大事よ)し
キャラが少なく非常に解りやすい。
もともと“ 悪魔祓い映画 ”の結末は
スポーツの結果と同じ数しか無い。
だから尚更、“ 腕と経験 ”の見せ場と相成るのだと思う。
あの、生還した瞬間の信じられない程の美しいスローは
マイベストスローの五指に入る。
ねじ込んで来たタイミングも素晴らしい!
もう、フレンチホラーなんて誰も知らないかも!
でも良作観たいし!
取り憑かれた系、改めて、最近レベル上がってると思った。
デヴィッド・ゴードン・グリーンなんかも全く両脚突っ込んでるしね。
