「インド映画の底力」パッドマン 5億人の女性を救った男 しずるさんの映画レビュー(感想・評価)
インド映画の底力
インドはこんな映画も作れるのか!と衝撃&尊敬。日本では難しいだろうなー。
女性の体について、日本でもまだまだ公にし辛い風潮や、宗教的に憚る意識、男性の無理解などはあり、異国の話、過去の話としてではなく、現代の私達自身の問題として、上映、観賞する価値が充分にあると思う。
身内の健康に関するミクロの視点から、女性の自立に関する全世界的問題へと、一人の男の志が、大きく世界を動かす力になっていくストーリーも、爽快でいい。
パリーとの関係が、男女でありながら恋愛を介さないバディの様であるのも、新しく現代的な感じで良いなぁと思っていたが、やはり最後は、仄かに色恋の香を漂わせてほろ苦く終わってしまったなぁ。まあそれもまた良し。
歌や踊りや笑い、娯楽要素をふんだんに盛り込みながら、大切な社会的メッセージをしっかり届ける力が、インド映画にはありますね。
その威力に感服!
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