赤い雪 Red Snowのレビュー・感想・評価
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R15+。どんよりとした薄茶色の色合い
赤い雪は少年の記憶に
少年は漆器職人に
漆も赤い
容疑者の娘は島で旅館の掃除婦
ヒモなのかクズっぽいインテリ爺に佐藤浩市
たくみが消えた…記憶が定かじゃない
説教臭いルポライター
あんたに会って思い出したことがある…ばばあは男の子が好きだった
真実はひとつしか残らない
夏川結衣がスリップ姿で娘虐待
焼けたのは弟かどうかわからない
腕に残る火傷の跡
佐藤浩市とは子供時代から付き合い
雪
ビニール袋で窒息させる、ビニール袋のまま彷徨っておかしくなる
私達はパズルのピースのひとつなんだよ
あれほんとに殺した?失禁
連れて帰ってきた
語り出した!
ロレックス欲しさにやったのか、佐藤浩市
ルポライターか、偽名
贔屓されてる弟への嫉妬?
お兄さんが先に行ってる。
出会ってる!
思い出した
弟が先に行ってるのドアポスト越しに見たんやった。
ノイジーな劇伴
YAS-KAZ
2人でボート、霧に消える
終わった!
なんやこれ
協賛協力多い!
山形県新庄市
肘折温泉
山形県鶴岡
新潟市
佐渡汽船
村上市
胎内市
内容も映像も暗い
小百合の育った環境の悲惨さを考えると気の毒としか言いようが無い。母親が出て行った後も結局母親の愛人とのドン底な生活。ゴミだらけの部屋に性欲処理のみのセックス、職場でも盗みをする。小百合の人生が酷すぎる。
一希も弟が行方不明になって責任を感じているのに母親に罵られ、30年以上闇を抱えて辛い思いをして来た。でも、当時の記憶が戻ると、自分も弟の居場所を知っていた。
会話が少なく、役者の表情で魅せる映画なのかもしれないけど、一希が何故弟がいなくなる前から母親に疎まれていたのかがよくわからないし、弟と一希は早奈江にどの程度会っていたのか、早奈江が何人殺して、小百合と宅間がどのくらいの犯罪を犯していたのかがよくわからない。一希が小百合を殺したと思ったのに、生きていたって事もよくわからない。
永瀬正敏、こういう役はハマり役で本当に上手いけれど、たまには笑ってる顔も観たい。
幻想的
河瀨直美監督もそうなんですが、甲斐さやか監督も幻想的と言うか、イメージフィルムと言うか、ある種、女性的でかなり感覚的な作品に仕上がっている。想像力(創造力)を働かしてみる必要があり結構疲れます。
ラストシーンの霧がかかった水面をいっそうの船に永瀬さんと菜葉菜さんが同舟してる様子は、まさに三途の川を渡っているような罪深さを感じる。この曖昧模糊な感覚表現は個性であり、次回作が楽しみです。
舵の取れない舟
葉桜の季節 桜の花びらが名残りおしそうに舞い散るなか赤い雪を観てきました
雪が光の赤い色や音を吸収してしまうかのように
小百合と一希の中に降り積もった溶けない雪は小百合の口を閉ざし言葉を吸収し 一希の記憶をも忘却の彼方へと推しやってしまう
その雪を溶かすきっかけは木立
木立は炎の役目 一度導火線に発火したらその炎は次々と引火して新たなる殺人を導く 掘り起こしてはならない記憶だったのか真実を暴こうとすると共にそれまでの均衡が崩れその雪崩へと巻き込まれることに
さゆりが重たい口を開いた時
一希の記憶が呼び起こされる
幼かったにしろ幇助罪にあたるのか?
見てはいけないものを見てしまった時それが近親者であるほどに
重たい雪はやがて凍ってしまうこともあるのだろう
ラストで二人は同じ舟に乗る
封印していた罪の意識を認識した瞬間だと思った
吹雪に掻き消されたその行先にあるのは逃げ場のない記憶
パンフレットによるとワイエスのクリスティーナの世界が甲斐監督の頭の中にあり赤い雪の世界観の元になっているとのこと 何とも奥深い
サスペンスにアートと心理を絡ませた感 全く違和感なくその世界観に引き込まれた ラスト舟に乗った二人はどこへも舵を取れず動けないまま
苦しみの果てに心に降り続ける雪が止んだならその白日の下に真実も浮き彫りになる日がくるのかも知れない そう信じたい
追記
注目点として赤いコートの女
これが何食わぬ顔して生き抜く母体として残ることで頗る後味が悪い
でもだからこそ赤い雪というタイトルが生きてくるのかも知れません
映画の感想とは?
鑑賞直後は、昭和の雰囲気が漂う、重苦しく陰湿な表現手法としかしキチンと裏打ちされた俳優陣の堅実な演技、陰々滅々な様を現わす劇伴と舞台設定、そして記憶という曖昧模糊なものに振り回される人間の滑稽さを表現されている良作であると感じた。しかし、何日か経ち、そもそものストーリーの不自然さ、所々みえるぽっかりと抜け落ちている穴を感じてしまい、もしかしたら、この鑑賞の記憶でさえ、曖昧なものだということ自体、メタファーとなって観客に訴えているのではないかと思い始めてしまった。
それほど、今作品の観た人の想像力に委ねる、いわゆる読解力が試される作品は、増加傾向であり一つの方法論にまで成っているかも知れない。下手をすると置いてけぼりにされてしまい、求めるところのカタルシスは得にくい内容に、それなりの賛否が問われる現実がある。原作をチョイスするのか、オリジナルを産み出すのかも含めて、良くも悪くも監督の“作家性”と、観客の感覚にシンクロニシティが生まれればこんな幸せなことはない。しかしその殆どは虚しく別ベクトルを向いてしまうのがオチなのだが・・・
そう思ったが、だからといって合わないから、作品を陥れることとは別問題である。否定をすることに躊躇することなく感情の赴くままに吐露する輩に、読解力の無さを恥じることから始めるべきではなかろうか・・・。それは自分も自戒の意味を込めての発言である。
被害者の兄と加害者の娘の末路
数多くの著名人の感動のコメントに誘惑されたわけでもない。
寒い海があるさびれた村で、満面真っ白い雪景色の美しさに感動した方々も少なくはないだろう。画面に、2つ点が見え、二人の人間が走っているのを後方から追いかけているのが鮮明となる。この作品は、そうして始まるのだが、兄が弟を追いかけているのだが、なかなか追いつかない。弟が赤い点のように見えていたが、赤い色の服を着ていたか?
話しが進んでいくうち、弟が自宅で誰かの電話を取り、一目散に出ていく。母親は、誰からの電話か知っているかのように、兄に弟を追うように命じる。誰からの電話だったのだろうか?いつの間にか弟を見失う兄。失踪した弟の「記憶」は、いかに曖昧なものか。
30年前、弟を見失い過去を彷徨う一希。30年前の過去を知り、母のDVに耐え、押し入れから外を凝視する毎日。発達障害であり、自宅で幽閉され続けた、不気味な笑いを続ける小百合。そんな二人が雪原で出くわし、純白の白い雪原で、菜葉菜と永瀬が争う。思わず、女は呻き死に至る描写が光る。
曖昧な記憶を抱える兄 一希。彼は、記憶の中で朧げな弟の影を覗いた江藤の家の中に見ることになる。兄は、漆器の漆塗りに没頭する。またも弟の「記憶」に苦しめられる状態に陥るのである。不幸を背負う者たちの描写がやるせない。
心を守る記憶喪失
真実はひとつ
ぼくは母親に愛されてなかった
ぼくを気にかけてくれた人も弟を選んだ
ぼくは弟が憎くて嘘をついた
この記憶がよみがえったとき
傷つきながらも前へ
母親に愛されなかった2人は....
一人欠けても…。
子供の頃に雪の降る中、目の前で弟が行方不明となった中年の漆塗り職人が、記者と名乗る男と共に真相を知っていると思われる女と接触し巻き起こる話。
記憶の間違いとか記憶が無いとかはまだ何とか許容できるが、頑なに口を割らなかったりその癖思わせぶりだったりな女や、何の根拠もないのに決めつけて追いかける記者&主人公に???終いにはビニール袋まで持って???なんだそれ?
そう信じている、じゃなくてそう思っているじゃないのか?
ストーリーの良し悪しはどうあれ腑に落ちないところが多くイマイチ没入出来なかった。
_φ(・_・真実は一つ、、、、なのか?
怖いもの見たさのホラー映画や推理モノのサスペンスを望むのだったら見ない方がいいかもしれません。殺人がどうやっておこり誰が犯人でというのはこの映画ではさほど重要ではなくぼんやり描かれているだけです。漆塗り職人の永瀬の親方が言った言葉がこの映画の主題でしょう。「真実は一つ、、、、人の記憶は曖昧、、、」
真実を記憶する人の記憶が曖昧ならそれは真実ではないという事か、、、、。真実なんてものはないのかも、、、。
ラストシーンで何を感じさせようとしたんだろうか?それぞれ見た人で違うでしょう。少なくても明るい希望は感じられなかった。
佐藤浩市と夏川結衣の怪演が印象的
主演の永瀬正敏と菜葉菜は、絶望と狂気を体現しており、魂のこもった演技を堪能できる。
出番が少なめだが、佐藤浩市の存在感もすごい。
存在感と怪演に眼が奪われる。
でもそれ以上に印象的だったのは、夏川結衣。
以前からポジティブで明るい役がハマる彼女のファンでした。
今回の欲望と狂気の権化のような早奈江が、ここまでハマるとは。
ただ、最後に明かされる、一希が押し殺していた記憶の秘密は、なんとくなく察しがついてしまった。
また結局、小百合も一希も、早奈江の狂気に狂わされたまま、雪が舞う海に漕ぎ出してしまう。
毒親に関わった人生は救われないということなのか。
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