「人生の豊かさは金では買えない」マダムのおかしな晩餐会 とえさんの映画レビュー(感想・評価)
人生の豊かさは金では買えない
最後にちょっとホロッとする素敵なお話だった
パリで暮らすアメリカ人のマダム(トニ・コレット)は、自宅にセレブを招いて晩餐会をするが、招待客が13人であることに気付くと、それでは縁起が悪いと、急遽一人分追加することに
マダムは、使用人のマリアにその追加した席に座るように命じ、マリアはその命令に従う
すると、マリアは招待客の一人と恋に落ちてしまい…
ホラー映画「 #ヘレディタリー継承 」で、超絶恐ろしい顔芸を披露したトニ・コレットが、ここでは、超絶いけ好かないセレブを演じている
そんなセレブを観ていて思い浮かべたのは、今、ワイドショーで話題の「南青山のなんちゃってセレブ」の人たちのことだった
トニ・コレット演じるマダムも、南青山のなんちゃってセレブも「自分たちは特別な人間だ」と思い、収入が低い人たちを自分たちよりも下に見ている
しかし、本当に貧しいのはどちらなのだろうか
豪邸や高価な美術品に囲まれて暮らしていても、
幸せそうな人たちのことを妬んだり、足を引っ張ったりしている生活が本当に幸せなのだろうか
人生の豊かさは、ブランドや美術品や家の大きさで決まるものではなく、どれだけ人間らしい生活をしているのかにかかっている
本当に親身になってくれる友人がどれだけいて、心の底から愛してくれる人がいるか
使用人仲間たちや、子供たちから愛されているマリアを観てそう思った
同じ人生を生きるなら、誰かを妬む人生よりも、誰かを愛する人生を送りたい
それこそが、豊かな人生だと思った
南青山のセレブの人たちに、是非観て欲しい映画だと思った
(観ても何も感じないかもしれないけどね)
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