「【小さな町に住むイロイロとイタイ人達の姿を暖かい視線で描き出したほろ苦くもおかしき物語】」コネチカットにさよならを NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【小さな町に住むイロイロとイタイ人達の姿を暖かい視線で描き出したほろ苦くもおかしき物語】
■イロイロとイタイ人達
No1. アンドレス(ベン・メンデルスゾーン:悪役のイメージが強かったが、良い役者さんであるなあ。)は金融業に長年携わっていたが、ある日、”家、妻、仕事”から解放されたくなり”早期退社”したのは良いが、何となく新たな生活に踏み出せない男。妻、ヘレーンとも退社を機に離婚。
ー勤め人として、何もかもリセットしたくなる気持ちは分かるが、計画的でないなあ。けれど、それが彼の魅力でもあるのだろう。
優しさを素直に出せない所も、ベン・メンデルスゾーンが絶妙に演じている。ー
No2. アンドレスの息子、プレストン
27歳になるが、クスリから離れられず、母ヘレーンから紹介された仕事も上手くいかず、ブラブラ・・。
ー父親、そっくりである。-
No3. ヘレーンの友達、ドニー
息子、チャーリーがクスリ依存症で施設に入れようとするが、イロイロ上手く行かない。
No4. ドニーの息子、チャーリー
亀が友達の薬物中毒者。上記3名とも関係は深く、アンドレスを何故か信頼し、亀を預けて失踪・・。
ー登場人物達が、不思議な可笑しみを漂わせながら、シニカル要素を塗して物語は進む・・。ー
<チャーリーから預けられた亀を眺めながら、新しいガールフレンドと夕食を共にするアンドレスの姿が少し、沁みた作品。
イロイロあったけれど、漸く、新たな第一歩を踏み出せそうだね・・。
イタイ人達だが、悪人は一人もいない、アイロニー溢れる可笑しみある作品である。>
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