「ファンへの映画」えいがのおそ松さん ごりらさんの映画レビュー(感想・評価)
ファンへの映画
ファンで良かった…と多幸感で満たされる、そんな映画でした。
おそ松さん達が過去の自分達に「大丈夫、そのままでいいよ」って伝えると同時に、「そのまま、ありのままの自分達を好きでいてくれてありがとう」ってファンに伝える作品なのだと思いました。
高橋さんは、きっとむつごを見守るファンを表してるんだろうなと。
その名前を聞いた時、私含めたファンが「二期やってー!映画化してー!定期的にアニメ化してー!」って次々と言うから、高(橋)望みなのかなって思いました。笑
色々な想いを抱えるむつご達に、そのままでいい事を伝える映画なのだとほっこり微笑ましく観ていたけれど、最後に高橋さんへのメッセージを通して、そのままのむつごを好きでいてくれるファンの皆に「ありがとう」ってむつご側から言ってくれるラストだと、私はそう受け取って、感動しました。
絵も動きもとても可愛くて、面白くて、
思春期の不安や悩み、さらに世間の『普通』に晒されて不安定になっている、むつごならではの葛藤や軋轢が切なくて…。
けど最後はやっぱり明るく締めてくれて、観終えた後は幸せな気持ちでいっぱいでした。
個人的に映画でもなんでもオープニングが大好きなので、えいがのおそ松さんでもオープニングを作ってくださって感謝です!
ワクワク度が違いますね!
スタッフの皆様に、素敵な作品を作ってくださってありがとうございますと言いたくなる作品でした。
真面目な一松が誰よりも世間の『普通』に合わせようと努力していて、疲れたよね、頑張ったね、と思いました。
自分の現状をきちんと理解し卑下しながら、松野家という居心地の良い世界に収まり、猫ちゃん達だけを友達にしている理由がわかって、胸がギュッとしました。