「映画としては不十分」誰がために憲法はある Imperatorさんの映画レビュー(感想・評価)
映画としては不十分
憲法の前文は素晴らしい。そして、シニア世代が9条死守に込める執念は伝わる。その部分に何も言うことはない。
しかし、映画としては、ぶつ切り過ぎて、あまり良い出来ではないと思う。まとまった流れがあるのは、渡辺美佐子へのインタビューだけだ。
せっかく映画の形態をとっているのに、なぜ朗読劇をもっと長回しで、しっかりと映さなかったのだろうか? 貴重な映像遺産になったはずなのだが。各女優へのインタビューも中途半端で、逆に冗長な感じさえする。
これでは、Nスペのようなテレビ番組と何も変わらない。ドキュメンタリー映画なら、あまり恣意的に編集することは控えて、じっくりと対象の生の姿を浮かび上がらせて欲しい。
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