漂うがごとくのレビュー・感想・評価
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ズエンは新婚だが、マザコン気味の夫に物足りなさを感じていた。 ズエンは女友だちのカムの知人の斎藤工ぽい男と旅行に出かけてしまう。 映画の中では家族や夫にかかわる「事件」がいくつか起こる。
動画配信で映画「漂うがごとく」を見た。
劇場公開日 2019年3月23日
2009年製作/106分/ベトナム
原題:Choi voi
配給:ムービー・アクト・プロジェクト
ベトナム映画を見たのは、たぶんこれが初めてだと思う。
ズエンは新婚だが、マザコン気味の夫に物足りなさを感じていた。
ズエンは女友だちのカムの知人の斎藤工ぽい男と旅行に出かけてしまう。
映画の中では、家族や夫にかかわる「事件」がいくつか起こる。
それはしかたのないことかもしれなかった。
これがベトナムの「日常」なのかどうか知る由もないが、
とにかくベトナム映画というものに触れた作品である。
満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
もっとエロく!
「モン族の少女 パオの物語」で繊細な役を演じていたドー・ハイ・イエンが、新婚でありながら、ちょっと危険な男にはまっていく妻を演じている。
結婚したばかりの旦那が、男としてどうのこうのという以前の、単にまだ子供なのである。だから、通訳を職業にしていて、小説家の友人がいる美人が、なぜこのぼくちゃんと結婚をしたのかが、まず不可解なのだ。
映画を通して、ずっとその不可解さがつきまとった。
主演女優は魅力的で、エロティックな場面ではドキドキさせられた。しかし、彼女がなぜ、その危険な男に魅かれるのか。そして、おそらく小説家の友人も彼に魅かれていることは分かっているだろうに、相談相手にすることが理解不能である。
もちろん、それだけこの悪い男にはまってしまったということなのだろうが、それならもっともっとエロいことをされていくことを描かなければ観客には伝わらない。
例えば、アン・リーの「ラスト・コーション」は、そこまで必要かと思わせる激しい性行為の描写が続く。このおかげで、諜報活動と性愛の緊張感を一体化することに成功している。
この作品では、主人公の新妻と危険な香りの男との行為が緊張や葛藤を生んではいない。その理由の一つに、女性の側に罪悪感がないことが挙げられる。
いや、罪悪感はあるにはあるのだ。ただ、それは友人にもらったネグリジェが、「プレイ」のために裂けてしまったことに対するものなのだ。結婚したばかりの旦那への罪悪感はほとんど見られない。
変態になっていく妻の中に、子供のままの旦那に対し、物足りなさと罪悪感と、そして軽蔑の感情が渦巻く様を描かなければなるまい。
罠
新婚夫婦の嫁を中心とした女性達の思いの数々を描いた話。
出会って3ヵ月で結婚したけど旦那がガキで過ぎて自分の存在意義を見出せない嫁が友人の小説家のもとを訪ねたことから始まり動いていくストーリー。
関わったことのない存在だったり、ないものねだりだったり、危険な香りに興味を持つのは人の性なのかね。
雰囲気は悪くないし女性の強かさや恐さも見え隠れして悪くはなかったけど、はっきりみせずにぼかしているところも多いし、インパクトのある描写がもうちょっと欲しかったかな。
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