記憶にございません!のレビュー・感想・評価
全539件中、361~380件目を表示
三谷映画の原点とは
三谷監督の映画は「ラヂオの時間」から全て観ています。
また対談集も読んでいます。特に好きな本は和田誠(この人は単なるイラストレーターじゃありません。面白い映画を四本撮っている。週間文春の表紙も長年手がけています)との共著
「それはまた別の話」です。二人のシネフィル
ぶりが熱く語られます。
その本で最初に語られた映画は・・・
「12人の怒れる男」イカレタ男ではないです。
永遠に語り継がれる傑作。色々な国でリメイクされています。(なんとレバノンでも!)
日本では蜷川幸雄演出で舞台化されています。
主演はなんと・・・
中井貴一‼️
三谷監督も「12人の優しい日本人」の脚本を書いています。怒れるの方が160キロのストレートだとすると三谷作品は110キロのナックルカーブでしょうか。
でも両方面白いですよ。
空間限定の会話劇。舞台出身なので割りと脚本にしやすいのかもしれません。
「12人の怒れる男」は社会派映画というより、サスペンス映画です。12人とも白人です。ユダヤ人が一人います。差別も少し感じました。ちなみにリメイク版には黒人もしっかりいます。何回か行われる評決の場面の演出にはらはらしました。
さて本作ですが、ほぼ首相官邸で展開します。
主演は中井貴一ですが全員に見せ場が用意されています。
印象に残った人は、まず吉田羊さん!怖さとセクシーを同時に表現しています。
次に小池栄子さん!グラビアアイドルからエキセントリックな役を経て、今はしっかり者!
ジェスチャーのシーン!笑いました!
木村佳乃さんのコメディエンヌぶり!笑いました。
ディーンのミーツーで通しましょう。思い出した!
森首相がクリントン大統領と会う時、鮫の脳みその森首相は英語がわからない。
そこで、側近がレクチャーした。
まず、ハウアーユーと言ってください。向こうは必ずアイムファイン サンキュー ツーユーと言います。
そのあと必ずミーツーと言って下さい。
ところが流石!鮫の脳みそ!いきなり言った言葉が・・・
フーユーアー(お前は誰だ?)
凄い。大統領に・・・
クリントンはギャグと受け取りウィットで返した!
アイアム ヒラリーズ ハズバンド(私はヒラリーの夫です)
すると森首相・・・
ミーツー(俺も)
クリントンは絶句した!
それゃそうだ。
というのは作り話です。最初は韓国の大統領をからかうジョークでした。日本のある新聞の記者が森首相にあてはめて記事にして、それが流布したらしいです。
森首相は激怒してその新聞社に押しかけました。そして一喝!
「ファッキン ジャップくらいわかるよ!馬鹿野郎!」
こらこらー(じゅん散歩の下平アナ風)
アウトレイジの北野武でした。すみません。
個人的に嬉しかったのは、ずんの飯尾が引っ越し大名に続いて出ていた事!
関係者にお礼を言いたい。
ぺっこり45度。
中井貴一の表情が物語が進むにつれて変わっていくのにも注目して欲しい。
田中圭の上滑りしてる感じも好き。
正直言って三谷作品で一番好きだ!
気持ち良く楽しめました
シニカルなコメディ
三谷監督の楽しいエンタテインメント映画だけでなく・・・
すっごく面白かったし、元気をもらえた。キャストの皆さんの演技最高!夜のニュースキャスターが誰かと思ったら有働由美子さんとは驚き。総理の奥さんのお兄さん役も誰かと思ったらROLLYとはびっくり。あまりの変貌姿に完全にわかりませんでした。米国初の日系女性大統領役の木村佳乃さんの英語もすっごく流暢で見事でした。エンドロールで天海祐希さんも出演していてどこに出たかと思ったら、ドラマ女西郷の主演女優だったんですね。豪華キャストの演技がどの方もみんな魅力的で表情のひとつひとつ細部までこだわっていて素晴らしかったでした。内容も三谷さんらしく笑える楽しいもので、政治的思想というのもあまり感じられず、すっごく良かったです。ただ面白いだけでなく、人間って何度でもやり直せる、まあ記憶なくすことはそうそうないにしても、自分次第で過去のしがらみを超えて再スタートって誰もができるよっていうメッセージも感じられました。元気・活力を得られる最高の映画でした。
今、映画館でこれだけ笑えるのは三谷作品だけかも。
もう1ステップ欲しい
この作品は面白い話でした。何度も笑ってしまいました。というのは予告編とタイトルから概ね想像出来ていましたが。
面白いコメディ作品は多くがストーリーとしてレベルが低いが今作はそうではなく良かったです。
ただ、BGMにもう少し力を入れて欲しくまた、内閣等の政治が絡んでくるのでもう少し政治ネタを入れてくれたらより面白かっただと感じました。
コメディを観たい人には向いているし、小さい子でも比較的理解しやすいと思います。
期待を裏切らない!三谷監督の最新コメディ映画
教訓
三谷幸喜監督8作目で、今回も当然ながらコメディです。
三谷作品の特徴は、奇抜で特異なキャラクターを随所に鏤めて、アトランダムに浮遊させることによって生じる勘違い、行き違い、喰い違いによる苦笑、微笑、爆笑を積み上げ織り上げていくことであり、本作も、多彩でユニークな登場人物の設定によって生み出される可笑しさは好調です。
映画の冒頭、主人公が突然病室のベッドで目覚めてからの、細かくカットを割り目まぐるしくも軽快なテンポで展開する、一種のエスタブリッシング・ショットは、いきなり観客の心を鷲掴みにし、興味を一斉に一気に引寄せる。その手練手管は流石です。
また作品を通して寄せのカットが殆どなく、寄せカットがあっても小刻みに割られて長回しは一切なく、引きのカットでのパンが多いので、観客は肩肘張らず、弛緩して寛いだ茶の間気分で観られる、これも三谷作品の特徴でしょう。
ただやや仰角気味のアングルが多いのは、多少の緊張感を抱かせることになりますが、実は本作は単なるコメディではないフレームワークであることを、サブリミナルに植え付けているように、私には思われました。
カメラの視座は、前半は小池栄子演じる“番場のぞみ”から捉えており、女性的で柔らかく、戸惑いながらも仄々とした暖か味のある画調であり喜劇ドラマが快調に展開しますが、話がややシリアスに移行する中盤から後半は、ディーン・フジオカ演じる“井坂”の視線に移り、理性的で合理的に事がテキパキと進められていきラストを迎えます。ストーリーの転調に符合した、この視座の移動もまた見事です。
後半で本作は、一人の人間の人生回顧と再生という真のテーマに踏み込みます。即ちこれまでの人生の原点に立ち還って来し方を総括し、そして人生のリセットと生き方の再起動という深遠で困難な歩みに足を踏み出していきます。
「過去がどうであれ、人生はやり直しが利く」、三谷作品には珍しく、本作には教訓が含まれています。
ただ、そのためには、中井貴一演じる黒田総理の、独善と不安と絶望と得心と覚醒、そして悔悟と苦悩と覚悟に至る掘り込みが足りないように思いますが、コメディとしては風呂敷を広げ過ぎているようにも感じます。
残念ながら喜劇としての徹底性に欠ける分、いつものような馬鹿馬鹿しくも爽快な切れ味の鈍さを感じてしまいます。そのため、今一つ作品に、映画としての深味、即ち「笑い」「泣き」「(手に汗)握る」が足りず、また感動もしきれない気がするのは、誠に残念です。
久々の三谷幸喜漬け!
明るく楽しい、これが大事
今の風潮だと、これくらいの風刺が限界なのか!?
でも確実に、シンゾーちゃんをバカにしてる感じ、そして最後はいい話というのが、
三谷幸喜らしさでほっこりした
でも、ちょっとオールドファッション入ってきたかなー、という感もなきにしもあらず
中井貴一さんが最高!!
久々に笑えて泣けたオススメ映画です!元々予告編だけで、めちゃくちゃ笑えたので、主人と次はこれ見ようね!と約束していた映画でした。会場も平日の朝にも関わらず、たくさんの人が見に来ていました!
流石に中井貴一さんの演技が面白過ぎて、会場も爆笑の渦で楽しかったです!ディーンフジオカさんも相変わらずかっこよかったし、小池栄子さん、石田ゆりさんも面白く、脇役を固める俳優さんも、凄くいい味をだしており、とても楽しめる映画に仕上がってました!是非ともご夫婦でご覧ください。
安部首相もご覧になったとかで、この映画のように心を入れ替えて、国民の為に働く政治家になってほしいと思いました!(笑)中井貴一さんは、本当にいい役者さんですね~!また、私達を楽しませて下さい!今後のご活躍を期待しています!
全539件中、361~380件目を表示