記憶にございません!のレビュー・感想・評価
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期待通り面白い
ほっこりコメディ!
予告でとんでもない総理の姿を見せつけられ、絶対にこんな人が総理大臣になれるはずはないのですが、もしなったとしたらどうなるのだろう、と興味を持って鑑賞してきました。
話は予想とは違う方向に展開していき、もっとハチャメチャな総理の姿を期待していただけに、ちょっと物足りない印象を受けました。しかし、それぞれのキャラが立っていて、人間味にあふれ、なかなかおもしろかったです。また、随所に笑いを仕掛け、それでいてメッセージ性のあるストーリーを展開していたのもよかったです。鑑賞後には、ほっこりした気持ちで「ああ、おもしろかった」と口にしてしまう、後味の良い作品でした。さすが三谷幸喜監督です。
その脚本を生かす、豪華俳優陣もさすがの一言です。主演の中井貴一さんは、記憶喪失前後の総理を二重人格とも取れるほどに演じ分けていて、すばらしかったです。そんな総理に振り回されながらも、自身の野望を遂げようとするディーン・フジオカさんや、しだいに総理に好感を抱くようになる秘書官の小池栄子さんもいいアクセントになっていたし、敵役の草刈正雄さんの一癖も二癖もある大物感も実によかったです。他にも、石田ゆり子さん、佐藤浩市さん、斉藤由貴さんらが、がっちり脇を固め、作品世界にどっぷり浸れる2時間でした。
総理大臣を中心に描いているものの、政治的な難解さは皆無で、見るべきポイントはそこではありません。記憶喪失をきっかけに、しがらみから逃れ、自分の思いにしたがって行動する総理の姿こそが、本作の最大のみどころだと思います。そんな総理に誰もが共感し、うらやましく思い、少しだけ勇気をもらえるのではないでしょうか。
観終わった後は、記憶にございません!
中井貴一が素晴らしい
単純に面白い
三谷映画の原点とは
三谷監督の映画は「ラヂオの時間」から全て観ています。
また対談集も読んでいます。特に好きな本は和田誠(この人は単なるイラストレーターじゃありません。面白い映画を四本撮っている。週間文春の表紙も長年手がけています)との共著
「それはまた別の話」です。二人のシネフィル
ぶりが熱く語られます。
その本で最初に語られた映画は・・・
「12人の怒れる男」イカレタ男ではないです。
永遠に語り継がれる傑作。色々な国でリメイクされています。(なんとレバノンでも!)
日本では蜷川幸雄演出で舞台化されています。
主演はなんと・・・
中井貴一‼️
三谷監督も「12人の優しい日本人」の脚本を書いています。怒れるの方が160キロのストレートだとすると三谷作品は110キロのナックルカーブでしょうか。
でも両方面白いですよ。
空間限定の会話劇。舞台出身なので割りと脚本にしやすいのかもしれません。
「12人の怒れる男」は社会派映画というより、サスペンス映画です。12人とも白人です。ユダヤ人が一人います。差別も少し感じました。ちなみにリメイク版には黒人もしっかりいます。何回か行われる評決の場面の演出にはらはらしました。
さて本作ですが、ほぼ首相官邸で展開します。
主演は中井貴一ですが全員に見せ場が用意されています。
印象に残った人は、まず吉田羊さん!怖さとセクシーを同時に表現しています。
次に小池栄子さん!グラビアアイドルからエキセントリックな役を経て、今はしっかり者!
ジェスチャーのシーン!笑いました!
木村佳乃さんのコメディエンヌぶり!笑いました。
ディーンのミーツーで通しましょう。思い出した!
森首相がクリントン大統領と会う時、鮫の脳みその森首相は英語がわからない。
そこで、側近がレクチャーした。
まず、ハウアーユーと言ってください。向こうは必ずアイムファイン サンキュー ツーユーと言います。
そのあと必ずミーツーと言って下さい。
ところが流石!鮫の脳みそ!いきなり言った言葉が・・・
フーユーアー(お前は誰だ?)
凄い。大統領に・・・
クリントンはギャグと受け取りウィットで返した!
アイアム ヒラリーズ ハズバンド(私はヒラリーの夫です)
すると森首相・・・
ミーツー(俺も)
クリントンは絶句した!
それゃそうだ。
というのは作り話です。最初は韓国の大統領をからかうジョークでした。日本のある新聞の記者が森首相にあてはめて記事にして、それが流布したらしいです。
森首相は激怒してその新聞社に押しかけました。そして一喝!
「ファッキン ジャップくらいわかるよ!馬鹿野郎!」
こらこらー(じゅん散歩の下平アナ風)
アウトレイジの北野武でした。すみません。
個人的に嬉しかったのは、ずんの飯尾が引っ越し大名に続いて出ていた事!
関係者にお礼を言いたい。
ぺっこり45度。
中井貴一の表情が物語が進むにつれて変わっていくのにも注目して欲しい。
田中圭の上滑りしてる感じも好き。
正直言って三谷作品で一番好きだ!
気持ち良く楽しめました
シニカルなコメディ
三谷監督の楽しいエンタテインメント映画だけでなく・・・
すっごく面白かったし、元気をもらえた。キャストの皆さんの演技最高!夜のニュースキャスターが誰かと思ったら有働由美子さんとは驚き。総理の奥さんのお兄さん役も誰かと思ったらROLLYとはびっくり。あまりの変貌姿に完全にわかりませんでした。米国初の日系女性大統領役の木村佳乃さんの英語もすっごく流暢で見事でした。エンドロールで天海祐希さんも出演していてどこに出たかと思ったら、ドラマ女西郷の主演女優だったんですね。豪華キャストの演技がどの方もみんな魅力的で表情のひとつひとつ細部までこだわっていて素晴らしかったでした。内容も三谷さんらしく笑える楽しいもので、政治的思想というのもあまり感じられず、すっごく良かったです。ただ面白いだけでなく、人間って何度でもやり直せる、まあ記憶なくすことはそうそうないにしても、自分次第で過去のしがらみを超えて再スタートって誰もができるよっていうメッセージも感じられました。元気・活力を得られる最高の映画でした。
今、映画館でこれだけ笑えるのは三谷作品だけかも。
もう1ステップ欲しい
この作品は面白い話でした。何度も笑ってしまいました。というのは予告編とタイトルから概ね想像出来ていましたが。
面白いコメディ作品は多くがストーリーとしてレベルが低いが今作はそうではなく良かったです。
ただ、BGMにもう少し力を入れて欲しくまた、内閣等の政治が絡んでくるのでもう少し政治ネタを入れてくれたらより面白かっただと感じました。
コメディを観たい人には向いているし、小さい子でも比較的理解しやすいと思います。
期待を裏切らない!三谷監督の最新コメディ映画
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