劇場公開日 2019年9月13日

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「三谷幸喜らしくない展開」記憶にございません! らぶにゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5三谷幸喜らしくない展開

2019年9月16日
iPhoneアプリから投稿

予告編、面白かったけど、それを裏切らず、面白かった。ただ、三谷幸喜と言えば、もっと、ドタバタ劇というイメージなので、その点では、裏切られたと思う。
三谷幸喜 作品の見どころは、やっぱり、豪華キャスト。今回も、申し分なく豪華だった。今までの作風からすると、その豪華キャストが、それぞれストーリーを持っていて、それが一つに大きくまとまる印象。誰が、主役だよ〜と言わんばかりに、いろいろストーリーが飛び交っていた。でも、今回は、中心となるストーリー(人物)がある。それが、中井貴一 演じる内閣総理大臣。中井貴一を中心に物語が進むなんて、三谷幸喜 の作風としては、珍しい気がする。リアルに政治家が言いそうな発言とかがあったりして、ちょっとメッセー性すら感じる。それでいて、コメディーあり、面白可笑しく物語は進む。
「人は、簡単には変われない。」そう言った小池栄子。本当に、そのとおり。それを言われた後、そこからの中井貴一の変化ぶり、オドオドした感じから堂々たる態度へと変化していく感じ、とても良かった。
中井貴一が変化していく度に、変化をしていくディーン・フジオカも良かった。
田中圭くんの、冒頭のお巡りさんから、ラストのSPへの変化も良かった。
私も、人は、簡単に変わらないと思ってます。でも、人って、案外、簡単に変われるのかもしれませんね。

らぶにゃん