「記憶に残りました!」記憶にございません! bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
記憶に残りました!
投げられた石が当たり、記憶喪失になった最低支持率の総理大臣のリセット、ストーリー。
正直、テーマ設定もたくさんの登場人物も、全くリアリティが無いのに、そのリアリティの無さが逆に、フィクションとしての上質な喜劇に仕上がっていて、笑いを誘う、とても楽しい作品でした。
三谷作品も、最近ほやや頭うちの感じがしてましたが、久しぶりに面白さが前面に押し出され、観客席からも、ねらい通りの笑いが、至るところで起きていましたよ。
今回も、たくさんの個性的な登場人物を配していましたが、あくまで主人公である中井貴一を中心に展開されていたのが、ストーリーに入り込みやすくなっていた要因かな。
中井貴一のアドリブのような素の台詞まわしと3枚目的な役柄を中心に、他のそれぞれの役者さん達との絡みの中で、展開することで、なんとも言えない大人の笑いを醸し出していました。
また、佐藤浩市、吉田羊、石田ゆり子、ディーンフジオカ、草刈正雄など、それぞれの個性を活かした役柄で、彩りを添えていましたが、中でも、小池栄子は、中井貴一を引き立てる立ち回りとして、陰の主役として、輝いていました。
それにしても、有働アナ最高!それに、ローリーは最後のテロップまでわからなかった(笑)
気になったのが、何故、みんなガラ携だったのかな…?以前のお話として、現在の総理大臣や政界への忖度なのでしょうか?(笑)
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