「まるでドキュメンタリー」37セカンズ らぶにゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
まるでドキュメンタリー
ドキュメンタリーかと思った。主演の女優さんが、演技ではなく、本当に脳性麻痺を抱えてるって知ったうえでこの映画を観たせいだと思う。正直、とても面白かったし、とても感動した。でも、思っていた以上に赤裸々だった。今までも、こういう障害者の方が主役のドラマや映画って、たくさんあったけど、健常者との違いとか、障害者だって、普通の人間なんだよ…みたいなテーマが多かったように感じる。思わず同情したくなるような表現が多かったように思う。それに比べると、この作品は、もっと赤裸々な部分が表現されていたように思う。
親子の関係とか、リアルな性体験とか、父親や姉の存在とか、障害者でなくても起こりうること。それをリアルに描いてる。ただ、主人公マユって、とても周りの人に恵まれてる。母親がウザいのは分かるけれど、とても心配してくれているし、大東駿介くんや渡辺真起子さんや板谷由夏さんも、とても良い人。このまま大東駿介くんと恋に落ちるのでは…と思ったけど、そうならなかったのも、とてもリアルに感じた。そんなに世の中、上手くいかないんですよ…みたいな感じです。映画って、どこか、ご都合主義みたいなところがありますからね…。障害者としてではなく、一人の女性としての素敵な経験談だったと思います。
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