「ジュブナイル」37セカンズ 野々原 ポコタさんの映画レビュー(感想・評価)
ジュブナイル
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そこから一歩も動かないのなら
君は「侮辱された人間」だ
そこから一歩歩き出せたら
君は「負けなかった人間」だ
怖いとは言うべきじゃないな
辛いとは言うべきじゃないな
どうせ誰も助けてくれない
それを分かって始めたんだろう
誇り高き少年少女
それでも曲げぬ自分の意志を
未だ枯れない表現欲と
無謀さを武器に駆ける浮世
君が君で居られる理由が
失くしちゃいけない 唯一存在意義なんだ
ここに讃えよ 愚かなジュブナイル
最後の最後に 笑えたらそれでいいんだよ
物語は始まったばかりだ
amazarashi / ジュブナイル より~
ある女性が遅めの反抗期を迎えるお話。
でも、彼女はどうしようもない
ハンディキャップを背負っている
それを自分以外のヒトに
あたったり、押し付けたりはしない。
苦い思い出も語らない。
すべてを引き受けることを
こころに秘めた実存主義者のようだ。
彼女はつよい人間だ。負けなかった人間だ。
彼女の好奇心が、行動力が、表現力が、
その高潔なこころが
彼女自身をかたちづくっている。
…そんな彼女の姿が
健常者であるわたしたちの
背中を強く押してくれる。
彼女が唯一、感情をぶつけことのできる母親…
母親の心情を察するにあまりある
愛情にも胸を打たれました…
よくぞ、取り上げにくいこの題材を
さすが、NHKは取り組んでくれました。
わずか「37秒」の時間で
引かれてしまう生命のボーダー…
当たり前に生きている奇跡に、
五体満足に産んでくれた母親に、ありがとう!
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