「黒猫もいないのにデジャブ」ターミネーター ニュー・フェイト バスト・ラーさんの映画レビュー(感想・評価)
黒猫もいないのにデジャブ
ターミネーターシリーズは2よりあとはがっかりな作品が多いので見る気もなかったのですが実は知人からあらすじを聞き、あまりの酷さににわかには信じられず逆に興味が出て観賞
うん、酷かった、間違いなく生涯ワースト3に入る
個人的に3以降のターミネーターシリーズの不満な点は、ジョンが抵抗軍のリーダーとしてスカイネットを敗北寸前まで追いやるだけの重要人物に見えないこと、(テネットのレビューでも書いた気がするなあ)そりゃあ高度な武装された機械軍にいくら団結したって審判の日後の瓦礫を蠢くテクノロジーを失った人類が勝てるわけないもん、だからジェニシスなんて諦めてジョンの概念をヒールターンさせたし
最初からそもそもの設定に無理のあった作品ではあったが1、2は主な描写が現代だし、ストーリーの面白さで押しきれていたけど未来を描写するととたんにボロのでるターミネーターシリーズ、一番ヒットさせたキャメロンはどう描く?
まさかの2の焼き直しwwww(1もちょっと混ざってるけど)本当に徹頭徹尾味方側の主要人物を女性に変えただけのやり直しでした、ふざけてんのかと思ったわ
ターミネーターて、シリーズが進む度に設定上の穴が綻んで大きくなってきたけど今回の作品で広げるだけ広げた穴を“見えないフリをする”暴挙に出たのは呆れた
まあ穴が広がったのはキャメロンのせいではないけど設定の無理に最もらしい説明をつけてそれらしくするのが映画監督の仕事じゃないのかね、言い訳すらしなくなったらもうSFでもなんでんないでしょ
それでもちょっとは自覚があるのか今回はダニーを意識的に子供っぽい性格から戦う女性にシフトさせてリーダーになる過程を描こうとしている
だからそう言うことじゃないんだよ、皆忘れがちだけど1ではっきり“ジョンだけが人間と機械を区別できる”から機械軍に抵抗できたて言ってんのよ
ところがシリーズ進むごとに高性能なターミネーター出てそれだけじゃ人類勝つの無理じゃね?てなってるのがいままでのシリーズの悪いとこなのに、そこをほったらかした状態でニューリーダーが人類決起させても過去に戻って殺しに来るほどの驚異にならない、そもそもの前提が崩れてる
シュワちゃんが味方になる理由もテキトーすぎるし、アクションでスローモーション多用するのも古くさい
映画単体だと時間軸繋がってるだけのしょーもないリメイクで星1.5くらいなんだけど、これを正統続編として出してることと、これまでのシリーズの積み重ね分で評価不能の星0