劇場公開日 2019年11月8日

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「2019年にターミネーターの正統な続編を作る意味と意義に手が届きかけていたのに届かなかった このもどかしさ」ターミネーター ニュー・フェイト あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

4.02019年にターミネーターの正統な続編を作る意味と意義に手が届きかけていたのに届かなかった このもどかしさ

2019年12月13日
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鑑賞方法:映画館

何だろう
もの凄く惜しい、もう少し、後少しで大傑作、それも後世に語り継がれる程の傑作になれたかも知れないのに、手が届かなかった
あとほんの少し、指先がほんの少し触れた気がするのに

2019年にターミネーターの正統な続編を作る意味と意義に手が届きかけていたのに届かなかった
このもどかしさ

審判の日は現実に訪れてようとしている
それは核ミサイルも飛び交わないし、ターミネーターが人間を狩り立てもしない
しかしもう目の前に来ている
AIが人間の知的職業を根こそぎ奪うのだ
人間は奴隷的な肉体労働に追いやられ使役される
そんな未来像は普通の新聞にだって書かれていて危惧されている未来なのだ

それに対して人間はどのように対抗するのか

本作では工場でのロボット導入で現実の審判の日を予感させている
そして舞台をメキシコから始めて、国境の分断を物理的に見せて人間側の分断を示した
もう少し、今一歩進めれば、真の審判の日とは何かを示す21世紀に製作されなければならないSF映画の傑作が生まれた筈だったのにと、本当に残念でならない

方向性は正しかったのだ
リンダ・ハミルトンとシャワルツネッガーの年齢が待つ事を許さなかったのかも知れない

本当にもったいないことだった
あと少しだったのに

あき240