「この脚本ってほんとキャメロンなの…?( ̄▽ ̄;)(ちょこと追記)」ターミネーター ニュー・フェイト のりぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
この脚本ってほんとキャメロンなの…?( ̄▽ ̄;)(ちょこと追記)
ターミネーター2の正式な続編として製作された作品とのことで、とても楽しみに鑑賞しに行ってきました!
しかし、感想としては・・・SFアクション映画としてはとても迫力もあるし、面白いとは思ったのですが、なにせ脚本がなんとも??な感じでした。
前作のスカイネットの陰謀を退け、審判の日を回避したとのエンディングから始めるこの作品。スカイネットというAIの暴走による人類滅亡を避けることが出来たから、明るい未来へと変えることが出来たのだ!親子で平和な未来を満喫しているって感じで始まります。ところが、新たに送り込まれたT800によりジョン・コナー早々に死んじゃいます(びっくり)!と言うことは…やはりスカイネットによる世界の終末は回避できなかったのか?やはり歴史の流れはそうそう変えられないぞ!というはじまりかと観始めましたが、これが大間違いでした。
ストーリーはそのまま22年後へと時は流れ、そこにはまた未来から敵対する人類の指導者を抹殺しようとする強力なターミネーターと、その指導者になるダニーなる主人公を守るために送り込まれるグレースがタイムスリップしてきます。そして素晴らしいアクションなどなどあり、サラ・コナーなども現れて話は進むのですが、ここで衝撃的なセリフがあるのです。グレースによると「スカイネットなんて聞いたことない。ジョン・コナーなんて知らない。」との事です…。ええっ!?ではやはり未来は変わっているって事なの?(@_@)
自分なりに解釈すると、つまりスカイネットによる審判の日は回避されたが、結局、人類は独自に高度な軍事用AI「リージョン」を完成させ、そのリージョンの暴走によってまた人類は危機を迎えているというのが、今作での基本的な流れだと思います。つまりは、スカイネットとは別なAIによる人類抹殺計画を阻止するために、ターミネーター1と同様なストーリーが展開されるのです。
しかし、そうだとするとここで大きな疑問が生まれます…。それは、ではどうして冒頭でジョン・コナーは死ぬ必要があるの?ジョン・コナーはもう解放軍のリーダーじゃないってことでしょ?という事です。(-_-)
そもそもあのT800は誰が送り込んだことになるの?という事も疑問です。考えられる可能性はもちろん二つ。リージョンかスカイネットです。しかし、リージョンの場合はそのターゲットは当然ダニーですよね?では、スカイネットの場合はどうでしょう?T1000との戦いに勝利し、審判の日が回避されたという前作から考えると、このT800が送り込まれたのは、少なくともT1000と同時または、それ以前という事になります。という事は…あのT1000との派手なドンパチの最中は何していたの?という事になります。ポンコツなのか?(笑)それはともかく、このジョン・コナー殺害が成功するという事はスカイネットの勝利であり、審判の日が訪れる事を意味しています。そうです。未来は変わらないというところに戻っちゃいます…。
サラ・コナーが生きる意味を無くさないように、さらにジョン・コナーの生きた証にとサラにターミネーターを退治させ続けたというくだりもですが、そのターミネーター達も誰が誰を殺そうとしてるの?という疑問はぬぐえません。
もう脚本がめちゃくちゃです。後から考えると、観ていたときに感じた違和感の原因はこの脚本です。他にもT800が人間の心を学習し、良心に目覚めるという設定もターミネーター2(特別編)では頭の中のチップをいじるというシーンもあったのですが、今作では自然に学習していたりするなどなんとも適当な作品です。お年寄りのキャストが出演するために無理やりな設定にしちゃっているとしか思えません。気持ちはわかりますが…なんだか残念な気がします。
どなたかすっきり分かる解釈があれば教えてほしいです。自分には全然わかりませんでした…( ̄▽ ̄;)
とりあえず…やはりターミネーターは2作目ですでに完結している作品だと思いました!(笑)
孔雀のノリさん、コメントありがとうございます!
ターミネーター2のもう一つのエンディングというやつですね。観たことあります。噂では、ジェームズキャメロンが本当に望んだエンディングと言われているものですよね。でも、続編が作りやすくなるように大人の事情で変更されたとかなんとか…。
「スカイネットが生まれないと、ジョン・コナーも産まれない」確かにそうですよね!どうしてもこういう作品は、考えていくとどこかでループし始めちゃいがちですよね( ̄▽ ̄;)
孔雀ノリさんの言われるとおり、多少強引だけど、スカイネットには退場してもらい新しい敵やキャラが活躍する次のターミネーターという物を作りだしたかったのかもしれませんね。リンダ・ハミルトンにも出演してもらい、あの大ヒットしたターミネーター2のメンバーで次世代への橋渡しということですかね。
どうも興行的には北米などではコケてるみたいなので、今後、この新しいターミネーター作品の続編が作られていくかは分かりませんが、なんだかんだ言いながらターミネーター好きなので、公開されればまた観たいと思います(笑)
孔雀ノリさんの考えが聞けて良かったです!お付き合いありがとうございました(^▽^)
のりぞうさんは、
「ターミネーター2の別エンディング」
を見た事が有りますか?
老婆になったサラ・コナーが大きな公園でベンチに座り
中年になったジョン・コナーが子供と遊んでいる姿を遠目に見ながら
「核戦争は回避された」
とか心の声で解説して、というシーンです。
キャメロンは多分、
「ターミネーター2の物語によって、スカイネットは倒されたのだ!!」
と認識しているのではないか?
と、私には思えるのです。
だからキャメロンとしては
「スカイネットは倒されたのだから、別の人工知能が人類を危機にさらしている。」
としたかったのではないでしょうか?
そんなのが「リージョン」なんだと思います。
まあ、タイムパラドックスの話は突っ込める事が多いです。
「スカイネットが発生しなければターミネーターは作られないし、過去にも送られないし、ターミネーターが過去に送られなければカイル・リースも過去に送られないし、カイル・リースが過去に送られなければジョン・コナーは生まれない。」
つまり「スカイネットが発生しなければジョン・コナーも生まれない。」
のですから、
不思議な話です。この話、
(^_^;)
孔雀ノリさん、コメントありがとうございます!
なるほど。確かにスカイネットにより多数のターミネーターが一度に異なる日時に向かって送り込まれていたのだという解釈だと、前作のT1000とのドンパチの間に現れず、ビーチでジョンコナーを襲ったのだ!という点は解決しますね!ポンコツではないですね!
ただ、解決するのは…そのところだけ…ですかね?違うかな?
う~ん…とにかくやはりリージョンの支配する今作の世界にうまく移行できません( ̄▽ ̄;)
敵がスカイネットのままならその説明で、サラ・コナーがやってくるターミネーターを倒し続けていたという事も成立するかと思うのです。つまり、スカイネットによる審判の日、そして人類抹殺計画が続いており、それを止めるために改めて戦うというストーリーならわかるのです。例えば、ジョン・コナーは殺されてしまうが、代わりにレジスタンスを率いて戦うのがダニーだという展開です。そしてまたそのダニー抹殺にスカイネットがよりT1000より強力なターミネーターを送り込む!という展開です。
ただ、ちょっと苦しいかな?という点は、そうすると審判の日の日時が先送りになる理由の説明が必要かな?という点ですね。ただ、そうしないとお年寄りキャストが出演出来ないので(笑)
細かい設定は無視するとして、ジョンを殺したT800が人の心を理解し、良心に目覚めることにより、スカイネットの考えに反撥し、スカイネットが新たに出現した抵抗軍の指導者ダニーを抹殺させるために送り込んでくるターミネーターの出現をサラに教えていたという事にすると先に書いたようにサラがどうやってジョンのいない世界を過ごしてきたか説明できます。
う~ん…どうしてスカイネットが存在しないことにしちゃったのだろう?リージョンっていう設定いる?( ̄▽ ̄;)
どう思われますか?
舞人さん、コメントありがとうございます!
そうですよね…。もちろんSF映画ですし、フィクションなんだから細かいところは変なところあったとしても、大元の設定はふまえて作品を作ってほしいですよね( ̄▽ ̄;)
「タイムパラドックス」的な話は、突っ込もうとすれば沢山突っ込めるものだとは思いますが、
多分、
『ターミネーターをスカイネットが過去に送り込んだ日時は殆ど変わらない。』のだと思います。
ターミネーターの設定で、スカイネットがタイムマシンで過去に向けてターミネーターを送り込んだ年月日を私は知りませんが、
仮にそれを〈20XX年の○月□日〉としましょう。
スカイネットはレジスタンスに倒される前にターミネーターを過去に送りました。
どの年に向けてターミネーターを送ったにしても、送り込んだ日時は
〈20XX年の○月□日〉なので、
例えば10体のターミネーターそれぞれを、全く違う年に向かって送る事も出来ると思います。
1984年に向けて1体、
1991年に向けて1体、
1991年から数年後に向けて1体、
その数年後に何年間か間隔を開けて1体ずつ、
合計10体の送り込みを〈20XX年の○月□日〉に行った。
という事だと思います。
まあこの理屈が分かったとしても、個人的に今回のターミネーターは残念でした。
私としては、「ターミネーター ジェニシス」の方が面白かったと思います。
(≧□≦)
深いことなんざなんも考えてないんでしょう。
考えなくても向こうじゃ通じるかと思ったら、名作すぎてさすがにバカでも不満を持つ出来だった。
こんなストーリーで未だに(^^;)高評しているモノに、、寛容さ、寛大さもいいけど
あんまり世界に日本の恥部を晒すなよと言いたい気分。さすがにね。