「ターミネーターファンならではの楽しさ満載」ターミネーター ニュー・フェイト KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
ターミネーターファンならではの楽しさ満載
まず、一言で表すなら最高だったね。
宣伝通りターミネーター2の正統な続編として今作は描かれているんだけど、ターミネーター2は振り返ってみると1991年に公開されてるんだね。
1990年生まれの自分にとってはリアルタイムで観てたわけではないが、最初はテレビがきっかけだったかな。ターミネーター2を初めて観た時からこの世界観が大好きで、2をきっかけに関連作品を全て観てきた。
J.キャメロンが手がける作品としては初めてリアルタイムで観ることができ本当に幸せだ。
今作ではジョンコナーは死んで話がスタートする。ジョンが死んだからといって未来が変わらなかったわけではなく、2でT-1000を倒したことによってひとまず未来を変えることはできた。
しかし新たな未来のリーダー、ダニーをグレースと共にサラ、そしてジョンを抹殺したT-800と4人で戦う。
今回の相手はRev-9は過去のターミネーターのようにまぁしつこい。何度倒しても這い上がり追いかけてくる。
それもなんともなかったような顔してね。これがやはりターミネーターの醍醐味であり、分かっていても興奮する。
そして今回未来から送られてきたグレースは元々は人間の改良された強化人間。4のマーカスに近いかなと思ったけど、異なるのは未来のダニーが送り込んだところ。
そこはグッときたね。過去の出来事がわかるダニーがあえて過去に送る気持ちを考えるとこれまたターミネーターの面白さの一つだ。
そしてなんといってもサラとT-800。本来参戦しなくてもいいのだが、やっぱりサラは人類の未来を誰よりも考えているのだろう。今は亡きジョンをダニーに投影する所もあったが、亡くなったジョンのためではなく、ダニーのため、そして見えない人類未来の為に戦う姿。やはりかっこいい。
そしてT-800。ジョン抹殺後、カールとして人間世界に溶け込み生活していたことで人間への理解を学んだそうだ。スカイネットの下、人間と戦っていたときにはなかった自由を感じ生きがいにしてるそうだね。
結局最後は未来では敵対するターミネーターが人類の為に命を落とすのだが、これまたいつもとおなじみな結末なんだけどこれがまたターミネーターなんだよね。
ストーリーとしてすごく新鮮味のあるものがあったかといえば難しいが、ターミネーターファンのため作品に思えた。そしてサラ&ジョンからダニーへとバトンへ渡され、しっかり世代交代も作品内でできたように思えた。
今後さらに作られるか分からないけど、仮に続くにしても綺麗な終わり方になったのではないか。
本当に楽しかった。ありがとう。