「シナリオが酷いです。」劇場版 Fate/Grand Order 神聖円卓領域キャメロット 前編 Wandering; Agateram シゲ✿さんの映画レビュー(感想・評価)
シナリオが酷いです。
前提とか説明とかを全てかっ飛ばして、原作で良かったシーンだけ流し続ける映画です。
カタルシスとか何もかも皆無の状態で突然見どころっぽいシーンが流れて来ます。あまりに唐突すぎてギャグシーンかと思うレベルです。
ギフトの説明がないので何故英霊3基もいて円卓の騎士1人に勝てないのかは全く謎の状態です。
説明が無いばかりかガウェイン戦で強さの描写も不足してます。
円卓の強さに説得力が全くありません。
説明不足なので、ダビンチちゃんの突貫シーンも
「敵陣でもないし、騎士をいっぱい率いてるとはいえ敵は英霊1基、こっちは英霊3基なのに戦いもせず覚悟決めて突貫をいきなり始めた」
という本当にギャグと見紛うレベルの陳腐な印象がありました。
そもそも藤丸たちがどういう行動方針で行動してるのかがちゃんと描かれていません。
ゲームの方ではオジマンディアスから「既にこの特異点の人理は崩壊した。崩壊の元凶は聖都にある」という説明をうけているという大前提があります。
この説明もなくなっています。
「なんか聖都という怪しい建物がある。入ってみようとしたら聖跋という殺戮をやってた。よくわからないけど見過ごせない。」
というふわふわしたストーリーに仕上がっています。特異点の修正はどうした。
ベディヴィエールを主人公のように描いていますが、ベディにすら説明がありません。
「アガートラムという宝具はベディヴィエールの逸話には無いものだ。しかも何故か神霊級の力がある。」という情報が欠落してます。
それ以外の情報も消えており、ベディが何かを隠してる訳ありサーヴァントだという伏線が消えてしまっています。
後編で明かされる真実も陳腐になるのではないかと心配になります。
ニトクリスは可愛かったです(推し