「Production I.Gってこんなもん?」劇場版 Fate/Grand Order 神聖円卓領域キャメロット 前編 Wandering; Agateram nawadeさんの映画レビュー(感想・評価)
Production I.Gってこんなもん?
Fateは様々なアニメ会社が制作に絡んだコンテンツだ。
Fate/Grand Orderだけでも、Lay-duce、TROYCA、ufotable、CloverWorksがアニメ制作している。
特にCloverWorksが制作した【Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-】がTVアニメとは思えない超絶クオリティで並の劇場アニメでも歯が立たないレベルの出来であった。(シナリオはともかく)
どうしても、これらコンテンツと比較してしまうことになるが、一時は高品質アニメを連発していたProduction I.Gとは思えないクオリティの作品だった。放映中の【ハイキュー!! TO THE TOP】も以前のシリーズよりクオリティ落ちてるし、会社としての自力が落ちているのだろうか?(例え制作が子会社のSIGNAL.MDであったとしても)
前述のバビロニア放映中のCMを見た時から、劇場版なのにTVよりクオリティ低くない?と懸念していたので期待しないで見に行ったが、その低空飛行の期待をも下回る出来だった。
退屈なシナリオ、見栄えのしない演出。魅力のないキャラクターデザインと更にそれを悪化させる総作画監督。
IG作画三大神と呼ぶ方もいるけど、癖の強い自分の作画を押し付ける作風は本作でも悪い意味で発揮されている。そもそも写実性の強い作画向きの方なのになんでこの作品を担当したのか?
あまりにつまらなくて途中で落ちてしまったくらいだ。隣の人もいびきかいてたし。
舞台挨拶で冷え切った会場を盛り上げようと頑張っていた司会の方が印象的だった。
坂本真綾の「独白」をフルバージョンで聴いたのは初めてだが、こんなに難しい曲だったのか。
後編はProduction I.G本体制作で監督も交代するし、予告編を見る限り良くなっているので盛り上げてほしい。
できれば総作画監督も交代してほしいけど。