劇場公開日 2018年11月3日

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バグダッド・スキャンダルのレビュー・感想・評価

全26件中、21~26件目を表示

3.5中東問題は難しい

2018年11月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

このところ連続して3~4作品中東各国が関連した作品を鑑賞しましたが、前回迄は日本人だけが中東問題を分かっていないと思っていましたが、この作品を観てアメリカ人の殆ども中東の事実は解っていないのではと感じました。
なんせ国連の中に不正をしていた人物がいて、更に各国にも不正が広がっていたなんて戦争を仕掛けた国の人々が解るわけ無いですし、自分もこの作品でかなり勉強になりました。

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aki007

2.5疑惑

2018年11月5日
iPhoneアプリから投稿

イスラムにおける複雑な情勢を日本のメディアはよく伝えてくれない。石油、アメリカ、欧州、ロシア、イラク国内のプレーヤー、そして日本では美化されがちな国連。それぞれのアジェンダ。この事件の図式を伝えることは貴重ではある。
こういう話は真実味が肝要であるが、どうもこの映画にはそれが欠落している。色恋あり、ミステリーあり。結構、無防備。何故そんな容易に重責を担う?何故殺されずに生きている?と疑問が多い。
この話はあくまでもフィクション。2004.1.25に地元紙がリストを報じたのが、このスキャンダルの第一報。作者のWSJでの記事はその後の3月。創作であるが、事実のように誤解を招く描き方になっている。

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Kj

4.0サプライズパーティー

2018年11月5日
Androidアプリから投稿

怖い

興奮

難しい

1996年~2003年にフセイン政権下のイラクに対して行われた国連の石油食料交換プログラムに関連して巻き起こった汚職の事実に基づく話。

2002年に国連事務次官の特別補佐官に任命された主人公が事務次官の言動や教えに疑問を抱きつつも成長し、汚職に立ち向かうストーリー。

事件の詳細を知っていたり、原作を読んでいる人には今更なのかも知れないが、汚職事件があったことは知っていたけれど、内容はほぼ知らずに鑑賞した自分には衝撃的だし恐ろしいしみていて胸が高鳴った。

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Bacchus

5.0現地でしか分からないことはあります。

2018年11月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

知的

難しい

日本国内にいて、国連がすべて、国連中心主義の人々にこそ観て
欲しい映画です。

米国政府のイラクに大量破壊兵器があるという嘘の主張に世界でいち
早く支持したのは、日本政府です。
米国政府は、嘘を認めました。(フェア・ゲーム)
日本政府は、間違いをまだ認めていません。

中東の石油資源に依存している日本の現状を直視する必要があります。
日本は、中東情勢を意識しなければならないし、知らないでは済む
話ではないです。
誰も行きたくはない中東に行き、伝えてくれるジャーナリストには、
感謝すべきです。
日本人がいるということだけでも、中東に対する日本の存在を示す
ことができます。
私は、安全とされているが、本音を言えば誰も行きたがらない外国
で進んで仕事し、現地でしか分からないことがあると、痛感してい
ます。
私は、中東で起きる出来事を他人事にはしません。

戦争中のイラクのバクダッドに行かなければ、石油食料交換プログラム
(OFFプログラム)の不正の事実を入手しすることはできません。
国連史上最大のスキャンダルであるがために、真相は闇に葬り去られ、
耳障りの良い話で、終わっていた可能性が高いです。
現在でさえ、国連は調査協力を拒否しているため、全容が明らかには
なっていない事件でもあります。
身の危険を顧みずに行動することの価値を再認識しました。

平和ボケしている日本人の多さには辟易しています。

改めて以下の内部告発者の存在に敬意を表したいと思いました。

・ダニエル・エルズバーグ
 (ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書)
・マーク・フェルトFBI副長官
 (大統領の陰謀、ザ・シークレットマン)
・エドワード・スノーデン
 (シチズンフォー スノーデンの暴露、スノーデン)
・ジュリアン・アサンジ
 (フィフス・エステート/世界から狙われた男)

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ノリック007

4.0今だからこそ観たい社会派エンターテイメント

2018年11月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

ノーマークの作品だったけど、緊迫感とスピード感があって面白い社会派作品だった!

実際に国連で起きた汚職事件をモデルに描くフィクション

2002年。世界平和という、壮大な夢を抱いて国連に就職した24歳のマイケル(テオ・ジェームズ)は、いきなり事務次長バシャ(ベン・キングズレー)の補佐という仕事を任される

事務次長のパシャは、イラクで 石油・食糧交換プログラムにたずさわっていて、マイケルもパシャに同行してイラクのバグダッドへ

そこで、イラクの人々に人道支援を行うはずが、その裏側で金が飛び交う汚職ままれの現実を知り…

当時の国連は、フセイン大統領の独裁政治を止めるために、経済制裁をしていた

その中で行われた「石油・食糧交換プログラム」というのは、石油を売ったお金で食糧や医療費など国民の生活に必要な物資と交換できるプログラム

しかし、実際には、国連の職員を通してフセインから各界の大物にワイロが渡り、フセイン自身は石油を売ったお金で私腹を肥やしていた

という事件があって、この映画は、ある一人の国連職員の告発という形で描かれている

国連が汚職まみれという話は聞いたことがあったけれど、ここまで汚れきっていると、人道支援とか、弱者を守る機関っていうのは、どこにあるんだろうなと、絶望的な気分になってしまう

政界や企業や国連の大物たちは、イラクで行われている民族浄化を見て見ぬ振りをし、悪の枢軸と呼ばれた独裁者と手を組み金儲けをしている

そして、その事実を知ろうものなら、命が危うくなる…

それって結局、あのフセインを支援してたのは国連に加盟している先進国ってことじゃん…(呆)

この映画は、その国連を根底から揺るがした事件をサスペンスフルに、ラブロマンスも盛り込み、分かりやすく楽しめるように描いている

ただし、「石油・食糧交換プログラム」の概要については、一切説明がないから、そこは予習してから観た方がいい

私は、ざっとあらすじを読んで、そのプログラムの仕組みを理解してから観た

現在
「命がけのジャーナリズムは必要か、それとも自己責任か」
の議論が沸き起こっている日本だからこそ、観ておきたい作品。

誰かが命をかけなければ明らかにされない悪事は、戦場にこそ潜んでいるのだ

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とえ

2.5社会派サスペンスにして“父殺し=通過儀礼”パターンを踏襲

2018年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

難しい

イラク戦争直前に発生した、国連を巻き込んでの大汚職事件を描く…とは言っても、事件に関わった人物たちの恋愛描写はフィクション要素強し。
加えて言えば、父のように慕う人物の隠された面を知った主人公が反旗を翻すという、いわゆる“父殺し=成長するための通過儀礼”パターンにしているのも、おそらく作劇上におけるフィクションと思われる(近年では『スーパー・チューズデー』や『スノーデン』等もこのパターン)。
社会派サスペンスでありながら、その実は映画の王道を行く作りにしている。
その点が観た人によって評価の分かれ目になるかも。

製作・配給を手掛けるA24は、『ムーンライト』や『アンダー・ザ・シルバーレイク」など、オリジナリティの高い作品を続々と放つ会社なので、今後要チェック。

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regency