「私には…ちょっと…」ROMA ローマ キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)
私には…ちょっと…
アカデミー賞ノミネートで「外国語映画賞と作品賞?…で、アルフォンソ・キュアロン?どゆこと?」と気になって、受賞式前に焦って観賞。
一つ一つのカットが長い…割に、起きることはあまりなく、むしろ観客がそこに表現された「何か」を見出さなくてはならない気持ちにさせられる。
家の中で繰り広げられる他愛もない日常が、1歩外に出るといろいろな試練や壁が待っている。それを示す様々な「不穏」の兆し。
屋内で始まった子供達の兄弟ゲンカで入り口扉のガラスに穴が開くと、境界が崩れ、外の現実が彼らに忍び寄ってくる。
…なんて、分かった様に書いてみたが、私には正直、難度レベルが高くて十分楽しめなかった。
映画館で観ていたらまた感想は違ってたかも。(…ま、言い訳ですね。)
※ここから先は私の個人的なこと書いてます。
まず、Netflixでは私の集中力が保てない。
映画をDVDなどで観ることも苦手。
他の事が気になって、すぐ止めてしまう。
もう年寄りの部類に入る私にとって、映画ってやっぱり、上映時間に合わせてその日のスケジュールを調整し、予約チケットを購入、劇場へ足を運んで、トイレを済ませ、荷物や隣席の客に気を遣い、スマホの電源…と、様々なコンディションをクリアして迎える大きなイベント。
だからこそ、本編が始まったら一点集中逃げ場なし。すべてを見逃すまいと神経をスクリーンに向ける。
私には、配信やDVDでそれができない。
だから私は口が裂けても「映画好き」などと公言できません。
映画の感想から離れてしまったけど、個人的にはやはり映画は劇場公開して欲しいですね。
制作費の面とか、いろんなしがらみがあるのは承知しているものの、引きこもりがちの私を外に連れ出し、映画以外にも都市部のいろんな動きや商品に触れる機会をくれる大事なエンターテインメントなので。
★を付ける以上、劇場で観たものでないと他の作品と比較できないと思ってレビューはやめていたけど、書いてみました。